見出し画像

25 交差点を渡りながら考えたこと

新卒で入社した会社で、半期の目標を考えなさいと言われて僕が提出したのは「業務中にペン回しをしない」という目標だった。今から10年前のこと。

どうしようもないほどバカだった。バカというか世間知らずというか常識知らずというかやっぱりバカだ。

毎年春になると、ぶっとんだ新入社員の話がネットに上がり笑いのネタになる。僕はそれを笑いながら見る反面、「あ、これ自分や」と、いたたまれない気持ちになる。

こんな僕が、曲がりなりにも専門学校の講師をしている。学生さんと話をしていると、若いのにしっかりしているなあと思うこともあれば、やっぱり学生さんだなあと思うこともある。

教育の仕方を考える時、専門学校というのは絶妙な位置にある。半分学生として学んでもらい、半分社会人としての心構えを理解してもらわなければならない。

というのも、僕も専門卒の身であって、これが立派な反面教師だ。専門学校に通いつつも、その時期やっていたのはバイトばかりで、単位は当然取れないので、学期末に大量のレポートを書いてなんとか進級していた程だった。

教える身として、できればためになることを教えたい。大げさだけど、教育について考えるようになった。この間交差点を渡っている時にハッとして、教育の仕方には2通りあると気づいた。

……長くなりそうだったので、今日はここらへんでおわりにします。つづく

気に入ってくださいましたら、ぜひお気持ちを!