見出し画像

第1講:小論文ってなあに?

コタニです。

今日は、小論文とはどういう科目なのか、学んでいきましょう。
今回説明する、小論文という科目の正体について理解しておかないと、これから続く答案作成の処理手順は、まず頭に入ってきません。何度も読み返して復習してみてください。


第1講で学べること

・作文と小論文の違い
・小論文とはどのようなものか
・小論文と現代文の関係

以上のような内容を中心的な話題として講義を展開します。これらは小論文の学習を進めるうえでの基本的な内容になります。
これから講義する内容を最低限押さえておかないと、いつまで経っても自分自身が何をやっているのかわからない状態で学習を進めることになります。その意味では重要な内容ですね。リアルの講義でも、最初の講義時間にお話しする内容になります。対象としては、医学部受験生全員と言っていいと思います。より細かく書くならばつぎのような受験生ですね。

こんな受験生に見てほしい

・小論文の勉強をしたことがない
・小論文ってこんなものだよっていうイメージを持てない
・学校や予備校で小論文について説明してもらっても今ひとつ納得いかない
・小論文の勉強を始めたが、自分自身で何をやっているのかよくわからない
・小論文の勉強をするうえで安心材料がほしい

小論文って大事なんですよ・・・

医学部を受験するにあたって、国公立大学では主に総合型選抜や後期試験で小論文が出題されることが多いでしょう(「小論文」という名の、実質は「総合問題」として出題されている大学もあって悩ましいのですが)。前期日程では小論文の出題がかなり少ないですよね。
一方で私立大学ではごく一部の大学を除いて、小論文を一次試験・二次試験いずれかで書かせる大学がずらりと並びます。
また歯学部を受験する場合でも、小論文の出題を行う大学はそれなりにあります。

小論文の成績が合否判定でどのように使われるのか。これは、大学ごとにもちろん異なるでしょう。ただ、私立医学部の場合、一次試験で小論文を課す場合であっても、その小論文の評価は、一次試験合格後の最終段階での合否判定に、面接と合わせて用いるパターンが多いわけです。
じゃあ、主教科の得点率で横並びになった場合や、補欠合格者の順位を決める際にモノを言いそう・・・という予想はできます(実際どうかはともかく、理屈の上ではね)。

そうなると、あまり手を抜けない、はずなんです。しかし、みなさんなかなか手をつけない(苦笑)。僕自身がよく見かけるパターンとしては、夏以降、とか、極端な話では推薦入試の直前に3回だけスポットで受講するパターンとか。そうなると、春からきちんと勉強している受験生と圧倒的な差が生まれているのですが、なぜかみなさんそこには目を背けがちです。

ここから先は

4,499字

¥ 980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?