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罪の声/塩田 武士  を読んで

この話は、少し前に映画化もされ、映画を一度見ようと思っていた話でした。
50代の私には、子供の頃の思い出として残っている「グリコ・森永事件」をイメージさせる内容の話に思わず引き込まれてしましました。
あの頃は、店頭のお菓子が食べらなくなって、いつになったら事件が解決するんだろうと子供ごころに注目して見ていました。
(ある意味、これが社会を知る最初の事件だったかもしれない。)
ワイドショーに出てくるキツネ目のモンタージュ写真。店舗内で毒入りのお菓子を置く映像フイルム。犯行に使われた子供の声の脅迫。今でも脳裏に蘇ってきます。

フィクションではあるが、時代背景や社会構造など本当の事件ではないかと思うほど後半は引き込まれてしまいました。
グリコ・森永事件の真相は本当にこれなんじゃないかと思うくらいのリアリティでした。
作者は、とてもこの時代の背景や実際におきたグリコ・森永事件の現場を取材され緻密に計算され考察をされて書かれたんだと思いました。
この本もラストも、泣けてしまいました。やられました…


映画を見る前にオーディオブックで聴けたので、そのあとの映画がとてもクリアーに鑑賞出来ました。
この本も、散歩をしながら聴いていると、つい遠回りしたくなるほど、後の展開がたまりません。

この本はあたりです。皆様もぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?



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