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modern-times「4940 0595」

modern-times「243」
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(「4940 0595」は2曲目)
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【歌詞】

いつか海の方へ旅立つ。雨降って。
意味もなく揺れる。そこにいない君と
踊る僕はいつも痛む胸が響く。
そこにいた君がマボロシだとしても。

その扉は閉めてよ。
できる限り聴かせてよ。
嘘で見えなくなっても
できるだけ浸らせておくれよ。

混ざり合ったカラス。歌声が聴こえる?
ホラ吹きの兵士がネコを連れて歩く。
拙い言葉聞いて、たどり着いた。西へ。
糸が切れて眠って目覚めることはもう、ない。

深く、沈む。海の深く。
途切れた。夜になって。
暗くなる。
目の前から消える僕は
海をめざす。

その扉は閉めてよ。
できる限り聴かせてよ。
嘘で見えないままでも。
できる限り浸らせておくれよ。

深く、沈む。海の深く。
途切れた。夜になって。
暗くなる。
目の前から消える僕は
君に根差す。

作詞 ワタナベタカヒロ
作曲 modern-times
演奏 Vo,gt ワタナベタカヒロ
   Ba,gt 冨川"tommy"功喬
Dr ガテン・キノシタ

【回顧録】

この楽曲ができたのは22歳頃の夏、2013年かなぁ…?年齢で逆算しているからなんか矛盾を感じているんだよなぁ…。

まぁ、この頃は正直、最悪な時期だった。
一生もんのトラウマになるのではないかと思われる教育実習を死ぬ思い(本当に死ぬのではないかと思っていた。)で終えて、就職も諦めたし、なんか社会不適合者やなって、もうお先真っ暗闇で家にいる時はベッドに横たわって、虚空を眺めて、ボーッとしているか、寝ているかというような状態だった。今では懐かしいし、これ、気持ち良かったよなぁ…って思って、最近、改めてこの状態を試しているんだけど、無理だったなぁ…。精神状態が大事なのかも。

しかし、この頃にトミーくんが突然「バンドに入ってくれるという子を見つけたぞ!」と連絡をしてきた。しかも、二人。ギターとドラム。だいたい2011年頃から二人で粛々と楽曲制作ばかりをしていた僕たちにとっては逆転のような出来事で「ライブができるぞ!」となった。
このときに入ったのが、トミーくんの大学の同級生だったI上くんがギターとして。そして、そのI上くんの後輩で入ってきたのが、現Drのキノシタさんだった!なんかすげー。つまりはこの当時から考えたら友達の友達の後輩とバンドやってんだ。人生は面白い。(てきとーな感慨)

早速、4人で練習の日々が始まった!が、全然うまくいかない!僕は上述のこともあり苛立ちもあったと思うし、多分、重い空気もあったと思う。というか、この時期はバンドでも何やっても上手くいかない。とか思う時期だった。作る曲も全然納得いかなかったし、全然良いものが出来ないではないか!と嘆いていた。この頃あたりから酒量が増える。トミーくんと練習後にめちゃくちゃ飲んで、楽しんでいたな〜。
という具合に今思ったら、全然悪くなかった。曲も今聴いたら、普通にええやん!って思っているし、やっぱ精神状態って肝要やなぁ。と思う。

メンバー二人にもそれぞれの不満があった。
I上くんはとりあえずリズム感がなかった。どれだけ?と言われたらまぁ、ひどかったとしか言えない。キノシタさんは当時激しかった。ど派手なパートを叩きまくったり小技を挟んだりなどの小憎い演出を忘れない子だった。
つまりは個性があって、それをまとめきる余裕がなかったんだよなぁ…。トミーくんも裏ではたくさん不満があったのに練習の時は言わなかったし、なんだよ!これ!あぁぁあああ!!

てな感じでここまで書いてるけど、大丈夫ですかね?感情死んだりしていませんか?僕もここまで書いて、ハッと「これ、4940 0595の回顧録や!」と気づいた次第です。何書いてんだ俺。
…あっ、いや!繋がる!このあとちゃんと繋がりますから!!

とまぁ、夏はそんな感じにバンド練習やりーの酒を飲みーのという就職を諦めた大学4年生のダラダラとした堕落した生活を送っておりながらも、現在の「4940 0595」の原案をまとめた。
楽曲のはじめのリフと最初の2つのメロディだけを持っていって、セッションをしましょうということになった。たまたま、I上くんはいなくて、現在のmodern-times、僕、トミーさん、キノシタさんでセッションを始めた。
正直、期待と言うのは全然なかったと思う。
そしたら、デモ段階では4分の4拍子(表記はこれでいいのかな?)だった楽曲をキノシタさんが突然8分の6拍子の解釈で演奏を始めた。僕は驚きを感じながらもなんとか合わせたら、これがもんのすごく気持ちが良かった。「これや!」って思った。
その上で、展開もメロディ2つまでのリフからトミーくんが「こういう進行はどうですか?」という提案(「深く沈む〜」からの流れ)がまたいい感じに流れて、現在の形にまで完成をした。
あまりにも上手くいったんで、その日にデモを再録した。トミーくんも信じられなかったので、「どうしてあそこで8分の6にしたの?」とキノシタさんに聞いたら、「こっちのがなんとなく合うんじゃないかな〜と思いまして」と答えた。なんか、これ、現在のセッションに繋がる流れですね。
そして、次の練習時、I上くんがデモを聞いて、弾いたギターパートがまだ素晴らしいメロディで楽曲が一気に華やかになった。「やべー、バンドやっているよ!」みたいな快感に初めて包まれたような楽曲でしたね。
つまりはやっぱりやっていてその人の良さっていうのを見逃しがちなんだよなぁ…。
I上くんはリズム感は正直全くなかったけど、メロディのセンスは抜群だったと思うし、素晴らしいセンスの持ち主だった。
キノシタさんはなんというか直感というか、身体の感じるままのものを出した時に圧倒的に「なにそれ!?」みたいなものを出してくれるときがある。し、むしろ、トミーくんと僕は今更ながらあの激しい頃のキノシタさんを懐かしがって、「またあれくらいのことやってもいいのになぁ」とか思ったりしている。

さて、最後にタイトル「4940 0595」について。これはこのときにI上くんがなんとなく漏らした「タバコの煙みたいな曲だね」という言葉からその時なんとなく吸っていたタバコのバーコードの番号から取った。
なんとなくつけたタイトルだったのですが、前に、「これは昔の恋人の電話番号ですか?」って聞かれた。「違いますよ!」って思ったけど、これに「090」か「080」ってつけたら昔の恋人にかかるとか個人情報だだ漏れ感、スゴいな!って思っているから、なんかもう、恋人の電話番号ってことで良いですよ。って思っている。

とまぁ、まとめると荒れていた時期にバンドを始めて、全然上手くいかなかったけど、最終的にバンドの楽しさを知るみたいなエピソードだよね。映画化とか誰かしません?結構いい話じゃないですか?

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