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modern-times「揺れる月」

modern-times「Contemporary」
各種サブスクリプション対応!
(「揺れる月」は8曲目)
こちらから!↓
https://linkco.re/1Ug5E5eY

【歌詞】
横隔膜前で消える音。運命を知るよ。
いなくなる。いなくなる前に
手を振っておいておくれよ。
口角、線は歪んで、
揺れる音。運命を知るよ。
いなくなる。いなくなる前に
耳を澄ませてよ。聴こえる?

横隔膜前で消える音。運命を知るよ。
見えない。見えないふりして
逃げていくんだよ。僕も同じさ。
口角、線は歪んで、
揺れる音。運命を知るよ。
見えない?見えないままでも
耳を澄ませてよ。

十二時前の迷った月が
消える前に外は真っ暗だ。
見えない愛を探した鳥が
彷徨い、酔った。あの頃の月だ。

横隔膜前で消える音。運命を知るよ。
いなくなる。いなくなる前に
声を聞かせてよ。微かでも。
口角、線は歪んで、
知らんぷり。嘘を吐くのよ。
騙される。騙される前に
姿を見せてよ。消える前に。

十二時前の迷った月が
消える前に外は真っ暗だ。
見えない愛を探した鳥が
彷徨い、酔った。あの頃の月だ。

消えずに残っている?
私の意味は?放物線に流れた月が。
見えない愛を探した鳥が
彷徨い、言った。

「私の居場所は?」

横隔膜前で消える音。運命を知るよ。
いなくなる。いなくなる前に
手を振っておいておくれよ。
口角、線は歪んで、
揺れる音。運命を知るよ。
いなくなる。いなくなる前に
声を聞かせてよ。

作詞 ワタナベタカヒロ
作曲 modern-times
演奏 Vo,gt ワタナベタカヒロ
   Ba,syn 冨川"tommy"功喬
   Dr ガテン・キノシタ

【回顧録】
この曲は多分、2015年の夏前?とかにできたのかな?もしかしたらもうちょっと後だったような気もします。
別タイトルとして考えていたのは「生まれる」と言うようなタイトルだったのですが、やっぱり「揺れる月」の方で良かったなぁ。あとはまんま「揺れる」とか。多分、それだとつまんないなぁという感じで「揺れる月」としたのかな?と思います。だいたいタイトルは後付のことが多いような気がします。先ほどの「ヌーヴェルバーグ」のように言葉からというのもありますが、だいたいは歌詞とか読み直したり、曲の感じとかで決めていることが大体です。

この曲は個人的にはめちゃくちゃに良くできたな!という思いが強いですね。めちゃくちゃオルタナティブじゃないですか?!制作当時は今回のアルバム「Contemporary」の中で僕は圧倒的に好きな曲でした。個人的には詩もいい。読んでほしい…。聴いてほしい…。良くできた曲だなぁ…。

これは結構久しぶりな感じでキノシタさんが大暴れしている感じがまた良いのですよね。意識としては結構打ち込みの感じがほしいという感じで。当時はキノシタさんは結構この感じが難しかったらしいのですが、今振り返ってやってみると、「めちゃできます!」とのことらしい。
またトミーくんのアイデアが光りますね。シンセが入っております。そういや、この頃にちょうどトミーくんがシンセサイザーを買って、めちゃくちゃ自慢をしていたのを思い出します。「いいぞ!いいぞ!」と言われたので、僕も若干欲しくなりました。それに伴い、シンセを手繰る時間が増えたのもあったのでしょうが、シンセでのアイデアを持ってきてくれました。最初の方のシンセっぽいなぁって音とシンセベースっぽい音とかですかね。レコーディングの際、アルペジエイターの機能を使ってシンセベースの速弾きみたいなところをやろうとしていたらしいのですが、うまく機能がせず、どうしようとなったところ、トミーくんは「手動でやる!」と言って、めっちゃ集中をしながらシンセのキーボードを押していました。しかも、ライブの時はシンセを用いながらベースというのが難しかったらしく、このパートはベースで普通に弾いていたりしてます。苦労をかけます…。

ギターは変なアルペジオから思いついたので、そういえばそこから曲を作ったと思い出しました。イントロなどに流れているやつです。それをパターンを変えたりなどしながらという感じでやっております。
ソロの音は面白い感じですね。確か、ピッチシフターですね。当時は面白いエフェクターを見つけたら気になってしまって、買ってしまうというようなことを良くやっていたのですが、この使っているペダルが変態エフェクターに特化したマルチエフェクターみたいなもので、ワウ、ギターシンセ、あとはフランジャー?とかだったかな?そういうのと今回使っているピッチシフターなどが内蔵したペダル型のやつを使いました。調べるのめんどいので…と思ったけど調べました。案外大変でした。こちら↓

EX-7という名前のやつでもう絶版らしい…。マジか。これ、なんか専用のアダプターがあって、それじゃないと電源の供給ができないみたいな仕様で見事にその専用アダプターをなくしてしまい、実機だけ保管中。なんとかならんかなぁ…。アダプターだけ売ってくれりゃいいのに…。いやもしかしたらあるかもしれないけど、お金がなぁ…。まぁ、機会があれば復活をさせたいエフェクターですね。てゆうか、これないとあまり「揺れる月」やりたいと言い出せないところもありますね…。またいつかやりたいので…。

とまぁこんな感じに新しい機材などを使ってさまざまな試みをした曲でもありますね。

では、ライナーノーツ的なもの。

これはなんと見つかりました!配置図。イメージとしては楽器群に囲まれるボーカルみたいな感じなのかな?多分、ちょっと暗めの歌にはこういう手法を良く用いている感じがします。あとはイメージ的には胎内みたいな?「生まれる」というようなタイトル案からかな?このタイトル、考えたらちょっと恥ずかしいな…。「揺れる月」で良かった。
ちょうど、この頃に初めての姪っ子が生まれるということからもすごく感じるものがあったんだと思います。
まぁ、順当な感じというか、これをレコーディングしたのは多分「Contemporary」の音源では最後の方で、配置を面白可笑しくしようって試みにも飽きていた頃なのかもなぁ…。結構、そういうバンドなのです。飽き性みたいな…。
あとは慣れてきたのもあって、前の方に出す音、後ろの方に出す音みたいな意識もあったみたいです。
こんな感じに↓

この頃にはなんとなく煮詰まり感がありまして、約1年も継続したレコーディング作業を行いながらじっくりとじっくりとことことことこと煮込み続けていた感じがあって、それぞれに閉塞感を感じつつあったような気がしています。

なので、確か、この頃に元・J装差別のY・アラタ・タルパくんがレコーディングを見学するということがあって、そのときに「ワタナベさん、ライブやらない?」というお話をいただきました。その時、ベースのトミーくんは仕事のため、1人上京をしていたので、バンドでのライブは難しかったので、「じゃあ、ソロでやろうかな?」という感じで曲作りを始めました。一応の形でデモをメンバーに送ったら、存外に好評で、もうこれ、バンドでやろうよ。って話になりました。それで、そのときに並行して作ったのが「サテライトe.p」というCDで残念ながらサブスクリプションには上げていません。理由は今聴いたらなかなかにひどい出来だったからです…。なんか申し訳ない。ただ、これを作っていた時は楽しかったのです。このとき、僕たちは今までのストレスもあって、ありえない開放感を味わっていたのだと思います。ライブ前のSEでベースのトミーくんが前述のシンセを用いて、「はだしのゲン」のむすびが金を盗んでヒロポンをやっているのをゲンたちにバレるというようなフラッシュ(世代感)みたいなラジオドラマ的な音源を作って、それをフルに流したりしました。BGMにも並々のこだわりを見せたこの力作はトミーくんが深夜に一人でむすびの声やらゲンの声やら隆太の声やらを入れて作ったということを聞いて、今ならばストレスが溜まっていたんだなぁ…。と思います。このSEももちろんのこと、ライブも好評で救われたなぁ…と思っております。この「サテライトe.p」も機会があれば紹介したいなぁと思っております。

話を戻しまして、「揺れる月」ボーカル録り。これが2回ほど録音して、OKだった稀有な例だったのを覚えております。他のやつは結構時間が掛かった…。一回録って、意外といいね。ってなって、2回目を録って、まぁ良かったので、疲れていた僕は「これでいいよぉ…」てなことを言ったら、トミーくんが「なぜ、甘えたような声を出した…!気持ち悪い…。」と言ってきやがりました。というくだらないエピソードが印象に残っています。終わり。

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