見出し画像

modern-times「たそがれ」

modern-times「ROOTS」
各種サブスクリプション対応!
(「たそがれ」は4曲目)
こちらから!↓
https://linkco.re/MQpmTT1d

【歌詞】
ふざけた髪の髑髏が喋りかけて
次はどこへ行けばいいのか道案内する

砕けた闇の蜷局が風に巻けて
「海はどこか?」訊けばいいのに恥ずかしがる

誰の目を見てもみんな傷だらけなの
誰そ彼の時をそっと寂しがる

昨日浮かんでずっとこのまま
七つ目の影がそっと語りかけてる
「響け、響け」誰かの声だけ
「歌え、踊れ」ろくでもない日々に

作詞 冨川"tommy"功喬
作曲 modern-times
演奏 Vo,gt ワタナベタカヒロ
   Ba 冨川"tommy"功喬
   per ガテン・キノシタ


【回顧録】
この曲はスタジオセッション時にトミーくんが「Sense of Wonder」とともに持ってきた曲ですね。

初めて聴いたときは多分、弾き語りで、という形だったのですが、多分、「ドレスコード」のアレンジなどを経た僕らは単純な弾き語りにアレンジをするというパターンをあまりしたくなくなったのか?なんというか、むちゃぶりでなんかやってくれるかな?という感じを「ドレスコード」でなんとなく掴んだ気がして、トミーくんに「これ、もしかしたらベースの和音でいけるのではないだろうか?」という提案をしたような…しなかったような…?ただ、トミーくんがスタジオの端の方で、コードに向き合いながら、和音を探していたのは覚えているんですが、あれは自分で思いついてやり始めたのか?僕が言ったからやり始めたのか?…非常に微妙でしたが、そんな感じに無茶をした結果で出たのが「たそがれ」のベースアルペジオですね。これは「うお〜。」と思いました。問題はトミーくん曰く、「これ、めっちゃ指痛くなる…」とのことでした。その後、アレンジを決める際にキノシタさんは今回はパーカッションでやってみるということになりました。で、ギターはもういらないのではないかなぁ?くらいまで固まっていたのですが、なんとかギターソロのみの参加で食い込みました。
ギターソロも実は一度トミーくんが考えて、デモに入れてくれたんですが、なんとなくスペアザっぽい!と思い、俺に任せろ!という感じにやってみたんですが、なんか結局、スペアザ感からは抜け出せなくて、トミーくんにはなんか悪いこと言ったなぁと思っております。

ちなみにこれのレコーディングはパーカッションとベースは一発録音で、名古屋の246スタジオでトミーくんとキノシタさんのみで録音をしたとのことです。当時、会社員であった僕は悲しいくらいに憔悴をしきっていて、少ない休みを割くことがかなわずに欠席しました。
このときもトミーくんはわざわざ名古屋までレコーディング機材を持ち込み、マイクなどはスタジオで借りるという形でセルフレコーディングを行いました。多分、このときに「ドレスコード」のドラムも録音したのかと思います。

パーカッションを叩く動きが速すぎて、ブレブレのキノシタさん。パーカッションにしかピントが合っていません。

それで、音源はほぼ完成状態でいざボーカル録音!となりました。しかし、この曲、トミーくん的に音程に特別なこだわりがあり、最初僕は上手く歌えなかったので、もうトミーくんが自らボーカルを録る!という感じになりそうでしたが、そうなると、クレジットに一切、僕の名前が無くなる!という危機感からトミーくんにすがるように「歌います!なんとかします!お願いします!」と頼みこんだ覚えがあります。そこからトミーくんのボーカルデモを聴きながら特訓をして、自宅でのボーカルレコーディングをしました。それで、何回かやって、いくつかのボーカル指導をされながらなんとか歌い切り、やった!できたね!乾杯!みたいな感じになったのを覚えております。

これ、今思ったら幸せな感じでしたね。家も一緒だったので、大したことも気にせず、レコーディング終わったら、じゃあ飲みにいきますか!みたいな流れが非常に自然だった。まぁ、今でもどうせ、トミーくんの自宅の方になっただけなので、何も変わっていないか…。むしろ、場所が変わったので、飲み屋の幅は広がったのか…。

こんな感じにこの「ROOTS」は全体を通して、非常にゆるい雰囲気でのレコーディングができたかな?と思います。トミーくんも振り返って、「非常にストレスフリーな状態でレコーディングができた」ということを言っていました。確かに。という感じでしたね。新しい試みもたくさん試せたし、新しい環境、新しい手段などを取り、非常に風通しが良い活動がこのときにできたのは非常に良かったと思いますね。
やはり、以前の「Contemporary」制作から「ROOTS」制作までの2年間はバンドとしては非常に鬱屈した期間だったかな?とも思います。その鬱屈した感じが徐々に快復して、解放されていったのが、今回の「ROOTS」制作における過程かな?と思いますね。

そんな流れの中で、調子乗って、アー写なるものを撮影しました。こちら↓

(左からキノシタ、トミー、ワタナベという順番)
今考えたら、ちょっとかっこつけている感あって、出すの実は恥ずかしい…。むしろこちら↓の写真の方が好感持てますが、これの後ろがあの手塚治虫先生作品の壁画ということを気にしすぎてしまい、ボツ…という感じになりましたが、この写真のほうが良かったかもなぁ…。どうだろう?

これらの写真はカメラマンであるさらいさん(Twitterアカウント→@xmusicxx0)に撮影をしていただきました。高田馬場で集まって、こういうことの慣れない我々の自然体から変にカッコつけた写真などなどさまざまな場面のものを撮影していただきました。ありがたい限り。今でも、時々、ツイッターなどでは写真を使わせていただいております。
そして、とてもたまたまだったのですが、今回のアルバム「ROOTS」のジャケット写真もこのときに撮影をさせていただきました。それがこちら↓

下を指指したり、見ているのは本当に偶然で、なんだろうこの写真?でも、今回のアルバムのテーマにピッタリだなぁ…という感じで決まりました。こんな奇跡的な場面まで撮影していただいて、さらいさんにも本当に感謝ですね。
ちなみにこれ、今思ったら、「ここで相撲すんの?」みたいなくだらない話し合いの写真だったかもしれません。そんな相撲の様子がこちら↓

ダイジェスト的にそれぞれの1番を1枚ずつ入れましたが、これ、1番身体の大きな僕が全敗しました。僕は全力真っ向勝負を挑んだのにトミーくんもキノシタさんもそんな僕の足を引っ掛けて倒すという真っ向勝負の僕に対し、卑劣な手段を用いて、勝利をもぎ取りやがりました!
また、こんな下らない場面もしっかりと写真に残してもらいました。ありがたい限り!

という訳で、ジャケットの話、実はどこに入れようかな?と悩んで、むりくりに話つなげて、こちらに入れました。さらいさんに撮っていただいた写真は多分、これからもこんな感じに使わせていただくかと思います。どれも良い写真だったので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?