『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』感想🎞

ソフト版は一部デジタル作画らしいが、殆どがセル画での制作のようだ。
セル画ならではの味や、落ち着いた撮影処理が素晴らしい。
特に冒頭の森の描写は、雰囲気があってとても良かった。

この映画は有り体に言ってミューツーが自分探しするだけなのでダレるも、『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』よりは、メインであるミュウツーの見せ場が多い点で良かったと思う。
物語自体は五十歩百歩。

私は誰で、何故生まれたのか。
ミュウツーはそれに対して「生まれたのだから(どんな理由だろうと)生きていく。この世界のどこかで」という結論を出した訳だが、あれだけ自分のルーツに固執していたミュウツーが、あっさり切り替えてしまうことに違和感。
せめてアイツーの回想を一瞬でも入れてくれたら印象が違っただろう。
壮大なテーマを孕んでいただけに、勿体無い。

「思ったよりも面白かったが、思ったよりも面白く無かった」というのが正直な感想かな。

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