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映画感想

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記事一覧

『沈黙のパレード』感想🎞

ミステリーには所謂探偵役が付き物であり『ガリレオシリーズ』では主人公の湯川学がそれに該当するが、湯川学は刑事でも罪を裁く事の出来る人間でもないので、被害者とも加害者とも一定の距離を保っている。
その距離感の心地良さが『ガリレオシリーズ』の魅力だろう。

そんな湯川学が様々な事件と人に遭遇する様を見て、人間に対しての理解を深めたり社会の出来事について考えたりするきっかけとなる・・・映画ではそのような

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『真夏の方程式』感想🎞

『沈黙のパレード』を見る前に、時系列順で見れる物は見ておこうという魂胆。

『容疑者Xの献身』もそうだったが、内容はミステリーというよりも、「人間そのもの」といった印象。
作者は「人間はどこまで残酷になれるか」をテーマに書いていたりするのか?

『容疑者Xの献身』は石神に文句はあれど、事件に関する重要な点に違和感を感じ無かったが、『真夏の方程式』はその点が疎かであり、面白い展開も無いので終始見てい

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『容疑者Xの献身』感想🎞

『沈黙のパレード』の地上波初放送があると聞き久々に。

上映が2008年と16年も前なので仕方ないかもしれないが、内海がコーヒー淹れさせられたりガサ入れの準備をさせられたり、部下ではなく「内海が女だから」という理由でこき使われている描写が多く不快だ。
また、ホステスに関しての偏見も同様である。
とはいえ16年前の私は今ほど問題意識があった訳でも敏感だった訳でもなく、「そういうものだ」とスルーしてし

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『かがみの孤城』感想🎞

原作は小説であり、未読。
かなり分かり易い伏線ばかりの、気軽に見れるアニメ映画。

キャラクター達が孤立してしまう様子には多少苦しい気持ちになるが、そういう状況を生み出す社会や孤独との向き合い方を考える入門としてはちょうど良いのかもしれない。

物語自体は一本調子であり、終わりに向かうにつれ退屈していく。
ワクワク・ドキドキを求める場合、あまりおすすめしない。

アキちゃんの結婚または結婚指輪の強

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『サイダーのように言葉が湧き上がる』感想🎞

※昨年10月頃に視聴し書きかけだったものに追記している為、曖昧な部分アリ。

「フライングドッグ」の設立10周年記念作品らしい。
これが下手な人気作品より良かったのでおすすめしたい。

コンプレックスが一つのテーマであり、俳句やボーイミーツガールの要素を加えつつ、それを乗り越える少年少女が描かれる。

「歌」を扱った作品という事で随分前に読んだ『ショートソング』を思い出したが、多少「歌」に馴染み、

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『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』感想🎞

※昨年11月に視聴した記憶を頼りに書いてます。

シリーズ三作目だが、一番つまらなかった。
映画館で見ることを検討している人は、サブスクでの配信やDVDのレンタル開始を待っても良いかもしれない。
割引の日でなかったら酷すぎて相当怒ったと思う。

泣ける等の評判で期待をし過ぎたせいもあるが、それにしても今作で初めて登場する「くま工場長」及び「工場」の魅力が感じられないのは、致命的である。

実際、キ

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『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』感想🎞

思ったよりも悟飯活躍のボリュームが少なかった。
むしろピッコロさんファンにおすすめ。

映画という事もあり、ご都合主義で綺麗かつ面白おかしくまとまっていたのは良かったが、その分味気なさも感じる。
ガンマ1号・2号や悟飯にもっと感情移入したかったな。

超の放送終了から4年、久しぶりにキャラ同士のやり取りやワチャワチャ感を楽しめて良かった。
期待し過ぎず気楽に見るのを推奨。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』感想🎞

劇場へ見に行くかとても迷ったが、内容的にはAmazon Primeで十分だったかなという印象。

テレビドラマシリーズの映画化という事で楽しみにしていたが、内容はドラマの方が好み。
「最も黒い絵」の媒体としてはテレビより劇場の方が適している為、映画化自体には納得だが、実際使用された塗料に強烈な黒を感じなかったのはテレビ画面の限界なのか?

それとも塗料の種類に依るものであれば、「黒色無双」など新し

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『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』感想🎞

全体的に平和でサクっと見れるのは良い。
気になったのは、ファイヤー・サンダー・フリーザーによる争いのダレ、悪役キャラのその後、ポケモンが本当に集まるだけ、の三点。
少しモヤっとする。

開始早々「ライバル!」が流れ、掴みはバッチリ。
みんな船の運転が上手すぎるし、何度も船で階段を上るのはハチャメチャで笑ったw

ヤドキングが人語を喋る等ツッコミどころは多いが、あえて言うとサトシくんは犬ぞりさせない

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『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』感想🎞

ソフト版は一部デジタル作画らしいが、殆どがセル画での制作のようだ。
セル画ならではの味や、落ち着いた撮影処理が素晴らしい。
特に冒頭の森の描写は、雰囲気があってとても良かった。

この映画は有り体に言ってミューツーが自分探しするだけなのでダレるも、『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』よりは、メインであるミュウツーの見せ場が多い点で良かったと思う。
物語自

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『キングダム2 遥かなる大地へ』感想🎞

前作も良かったが。

2は蛇甘平原の戦いがメインで、かなりキングダムらしい内容。
今回の内容も初見なので、伍を作る事や戦車から逃れる為に死体を積む、などの戦略が学びとなり良かった。

そして何と言っても、縛虎申がカッコ良すぎる!!!
反論した部下を斬るなど独裁的な一方、理に適った考え方をし、信たちに発破を掛ける様はやはり千人将。
好感の持てるキャラクターだっただけに亡くなってしまって本当に残念だが

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『コーダ あいのうた』感想🎞

元々は『エール!』のリメイクらしいが。

普通。物語としては特に面白みがない。
正直この映画がなぜこんなに評価されてるか分からない。
というのも、内容は言ってみればコーダの少女の日常ってだけなのだ。

ろう者や難聴者の生活を知らない人は、この物語で大きく気づいたり感動を得るのだろうが、少しでも知っている人は「なぜ日常を描いただけのコレがこんなにも評価されているのか」と思うのではなかろうか。
この映

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『アルマゲドン』感想🎞

面白いか面白くないかで言えば、面白くない。
挿入歌が態とらしく入ってくるのはどうにかならかったのか。泣かせようとしてくるのが・・・。

何というか結局主人公が最強のご都合主義モノなので、見たこと無い人は特に見なくても良いと思うし、これといった感想も無い。

実写『アラジン』感想🎞

アニメの方が面白かったと思うが、今見たらどうだろうか。
「『アラジン』ってこんなにつまらなかったっけ?」と思ってしまう辺り、微妙な作品だったと言わざるを得ない。

歌唱場面で特に心を動かされない。
その点は先日見たアニメ映画『リトル・マーメイド』の方が良かったかな。

『トイ・ストーリー4』を見たときも思ったけど、力強いヒロインの姿は今どき。
偶然にも両者2019年公開の映画だ。

とはいえ、やり

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