■海外旅行感想■ ポーランド(クラクフ)編

8月に半月以上かけて欧州旅行してきた。想像以上にお金を使ったし、8月はほとんど仕事をしていないので、出ていった金と入ってきた金を照らし合わせるととんでもないことになっていた。予想していたし、覚悟していたこととはいえ、いつかこのツケが大きなものとして自分にのしかかってくるんじゃないかとビクビクしながら、今回の旅行を振り返ってみたいと思う。まずはポーランド編。長くなったから都市ごとに分ける。今回はクラクフ。

クラクフ

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・滞在初日の訪れた街。世界遺産「クラクフ歴史地区」として有名。
・その歴史地区をまわってそこそこ感動したのだが、「世界遺産」と言われなければそこまで感動していたかというとたぶん怪しい。だから「世界遺産」って看板は超大事。満足度が違う。
・今はワルシャワだが、昔、クラクフが首都だったらしい。それもわかるような繁栄っぷり。
・人がたくさんいた。馬車もたくさんあった。ゴミはそんなに多くなかった。文明というものは街の装いに反映されてるのだな。
・物価は安い。ポーランド社製の食料品関係は特に。300gのケーキ型アイスクリーム(4~5人前)が170円くらい。でもコカコーラやハーゲンダッツの値段は日本とそれほど変わらなかった。
・クラクフ中央駅から徒歩30秒のホテルに滞在。1階が深夜までやってるレストランだったため騒音に苦しむ。あと宿泊部屋にデカい蛾が入ってきて滞在初日でホームシックにかかったのは内緒だ。
・ポーランド、虫が多いんだ。街中いたるところにゴミ箱があるからポイ捨てはないけど、ゴミ箱にはハチやハエが飛びかっていて、それはそれでイヤだー。

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・ヴァヴェル城とそのそばを流れるヴィスワ川。このあたりはジョギングおじさんとサイクリング親子の多さが尋常じゃない。
・地元の大学生くらいの女の子に「ニーハオ」と声をかけられた。違う、私は日本人だ、と答えたら途端に興味なさそうにされた。
・でもやっぱり中国の方に関心持っちゃうよなー。

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・タイタニック?何を今さら。
・でもこの前やってたウディ・アレン監督の映画に出てたケイト・ウィンスレットはかわいかったよね。
・散策してたら次第に曇り空になってきて、いきなり雷雨が襲ってきた。
・ポーランド人、傘持ってない。だから屋根のあるエリアの陣取り合戦が幕を開ける。吾輩はその争いに勝てて雨宿りに成功したが、スティーブ・バートマンに似た小柄な中学生っぽい男の子は争いに敗れてずぶ濡れに。かわいそう。
・テレビ放送はほとんどポーランド語(当たり前だ)。なので全然観なかった。
・トイレの高さがハンパない。身長160cm以下の男性はおそらくつま先立ちで用を足さないといけない。だからL'Arc〜en〜Cielのhydeは気をつk(ここでLE-CIEL方面から弾丸)。
・新市街広場には少なくない数の大道芸人がいたが、一番人気はシャボン玉使いだった。子どもを味方につけた方の勝ちだからパントマイムは分が悪い。

アウシュビッツ強制収容所

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・今回の旅の最大の目的はここの訪問。ここに来れたら、あとは観光せずに帰ってもいい、とまでは思わなかったが、ここを訪れずに日本に帰ることはできないな、とは思っていた。
・バカンスシーズンでは欧州でも最大人気の観光スポットのようで、旅行情報サイトでは「行列がやばい」、「1時間以上も待たされた」、「とにかく早朝に行け」ととにかく混雑するのは覚悟しとけ的な事柄がたくさん掲載されていた。
・だから早起きしたよ。6:20のバスに乗って開場時間間際に到着。ここでもうそこそこ長い行列になっていた。ネットの情報は本当だった。
・博物館とビルナケウともに入場料は無料。ただセキュリティチェックがかなり厳しく、行列ができてしまうのも一人一人の手荷物検査を丁寧にやるからだったりする。
・ちなみに一定以上の大きさのバックやカバンは持ち込み不可。近くにある小屋が手荷物預り所になっていて、入場前にそこで預かってもらう。ちなみに有料。まぁ入場料と思えば、ねぇ。。。
・早朝に来たのが功を奏してそこまで時間がかからずに入場できた。ちなみに10時〜昼過ぎあたりの時間帯は大大大行列でした。

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・博物館、ビルナケウともにかなり広大な敷地面積。じっくりまわったら確実に半日以上を要す。
・一人で自由気ままに動き回った。本当は日本語ガイドツアーで見学したかったが、申込先のガイドさんの都合が合わず、軒並みお断りされたため断念。
・でも英語で書かれたガイド掲示板がたくさんあったからガイドさん不在でもそこそこ学べた。
・負の歴史の象徴的な施設だったからやっぱり酷いものがたくさん目に飛び込んできた。直視できない写真も多数掲載されており、個人的に広島平和記念資料館に行った時以上のショックを受ける。
・てか両方とも同じ時期の同じ文脈の戦争なんだよな。それがつい70年ほど前の出来事だったとか衝撃もいいところ。

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・あれだけ多くのユダヤ人が殺されただけあって処刑所もそれなりにあった。有名どころだとガス室と死の壁あたりかなんだが、それ以外の場所でも酷い殺され方をされてた。狂ってる。
・死の壁には今でも殺されたユダヤ人の子孫が献花に訪れてるみたい。厳重なチェックで観光に関係のないものの持ち込みを厳しく制限するアウシュビッツのスタッフたちも献花だけは大目に見てるようだ。
・手荷物預かりは有料(それでも100円くらい)だけど、博物館とビルナケウの入場料は本当に取られない。それどころか10分おきに運行している博物館〜ビルナケウ間のシャトルバスも無料なので、いったいどうやって採算とってるんだろうかという疑問が浮上。
・さすがにそんな情報は現地で説明文がなかった。でもたぶんメルケルあたりがドイツの税金を財源にして補助金を出しているんだろう。
・ビルナケウの敷地面積の広さはエグい。夏の炎天下で真面目にまわってたら熱中症一直線。近くにカフェ(兼コンビニ)は一件しかないから涼むところもなく、体調管理が問われる。
・クラクフ中心街からバスで1時間半で行ける。カトヴィツェからの方が少し近いかもしれない。
・ガイド付きだったら言うことなしだったけど、実際に足を運んで良かった!

シンドラー工場

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・ドイツ人実業家・オスカー・シンドラーが経営していた工場。
・ナチスドイツによって強制収容されてた1,200人のユダヤ人をこの工場でかくまい救ったとされてる。
・スティーブン・スピルバーグ監督によって製作された名作「シンドラーのリスト」でもおなじみ。工場見学後もロケ地を巡りましたよ。
・ただ、異常に上映時間の長い映画、という評判ばかりが吾輩の周囲で多数を占めてる。確かに上映時間は長いけれども。
・月曜日が入館料無料の日だったので月曜日に行ったら大行列。入るまでに1時間以上も要した。
・アウシュビッツは行列を避けるために用意周到に準備したのに、こういうときに油断しちゃう性格をそろそろ直したい。
・ちなみにアウシュビッツは行列でも日陰だったが、シンドラー工場は午前中だと日なた。運悪く気温の高い日だったから倒れそうになった。
・アウシュビッツと違って建物だからやっぱり狭い。大勢の客を一気に入れてしまうとパニックになるから人数制限かけてうまくまわしてた模様。行列もやむなしだ。

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・アウシュビッツほど酷くはなかったが、ところどころ戦闘関連の展示物が置かれていて、なかなかな恐怖。
・考えてみれば、ここ、軍需工場でしたね。
・てか、シンドラー自身もナチ党員だったから、ハーケンクロイツ旗ばかりが置かれていた。こんなものをドイツやポーランドの街中で見られることは絶対にありえないので、本物を直接見れたのは小さくない感動があった。
・行きはトラムを使って行ったけど、帰りはロケ地巡りを挟んで気づけば徒歩でホテルに戻ってた。その気になれば市街地からでも歩けるよ。

クラクフ編は以上!気が向いたら続きやる。

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