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サイボウズに入社して学んだ、新卒デザイナーが気をつけるべき3つのこと

こんにちは、おーじです!2019年にサイボウズに新卒で入り、1月からkintone開発チームにデザイナーとして配属されて3ヶ月が経ちました。やっと開発のフローに慣れてきたので、この3ヶ月間で学んできたことについて書いていきます。

はじめに

その前にまずサイボウズでは、どのようなフローでデザイナーが開発に関わっているのかをお話したいと思います。
kintone開発では大きく分けてデザイナーの仕事は2つあります。

・バックログのプロトタイプ作成
実装時のデザイン調整

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1つ目のバックログのプロトタイプ作成では、プロダクトマネージャー(PM)が検討しているバックログ(これから追加する機能)の要件を元にプロトタイプを作ります。2つ目のUI実装では、実際にバックログをkintone開発チームが実装する際にデザイナーとエンジニアが一緒にモブプログラミングをして、UIデザインを調整していきます。

では、僕がこのkintone開発チームでデザイナーとして学んだことを3つ話していきます!

バックログを理解する

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バックログはPMがこれから開発したいと考えている機能の背景情報だったり、必要な要件が書かれているドキュメントです。なのでkintoneのデザイナーは必ずバックログをしっかり理解しないと、PMの意図とは異なるデザインを作ってしまうことになります。実際に自分は、バックログを読み込まないままデザインをしてしまって、意図とは外れたデザインをしてしまったことがありました。

しかし、自分の場合はまだチームに入って日も浅く、バックログに書かれている要件をしっかり理解できないこともありました。なので、言葉の定義などについて質問をするようにしています。
質問することで、間違った理解をすることを未然に防ぎ、正しくデザインするように心がけています。

チームメンバーでバックログを一緒に読む時間をとる

さらに、他のチームメンバーのデザインの続きをしたり、僕のデザインの続きを他のメンバーがしたり、チームで動くことが多いので、自分だけでなくチームメンバー全員でバックログについての共通理解を持つ必要があります。
なので、朝会の時間でチームメンバー全員でバックログを一緒に読む時間を設けています。こうすることで、チームメンバー全員の認識を揃えた上でデザインが進められます。
また、僕たちのチームはフランス人デザイナーのSebがいるので彼にとっても、日本語で書かれたバックログを理解する助けになっています。

最初に様々なデザインパターンを作る

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バックログを理解したら実際にビジュアルにしていき、デザインの方向を決めていきます。
僕は最初、これだ!と思った案を絞って作り込んでいくやり方をしていたのですが、他のメンバーのデザインを見ると、もっとバラエティに富んでいて、いろんな方向から検討していることがわかりました。
そこで自分も先輩からアドバイスを受けながら、もっと根本からバリエーションを出していくようにしました。
こうしていろんな方向からバリエーションを出していった結果、PMに「この観点はなかった!」と新しい気づきを与えることができました。

 他のサービスのリサーチをする

このように、1つのアイデアにとらわれず、いろんな方向から検討するために他のサービスをリサーチしたりしてインスピレーションを得ながら、アイデアを広げています。

自分のデザインを論理的に説明できるようにする

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デザインはクールだからという理由だけでは採用されません。色、大きさなどの情報のヒエラルキーを、他のデザインとの一貫性を元に論理的に説明する必要があります。デザイナーとしての意見を求められた時に、しっかりとした理由がなければチームが納得感を持って進むのは難しいでしょう。
エンジニアとのモブプログラミングの最中に、デザインの意図を説明できない場面がありました。その時に僕はしっかりと自分のデザインに根拠を持っていないことに気づきました。なので、デザインはなんとなく良いではなくて、論理的に説明できることが重要だと思いました。

頻繁にプロトタイプのフィードバックをもらうようにする

論理的にメンバーが納得のいく説明をできるようになるためには、フィードバックをもらうことが重要です。普段からチームのメンバーは周りに座っており、すぐに話をかけて意見をもらうことができます。自分のデザインを説明する機会を多くもらうことで論理的で納得のいくデザインを作ることができます。今はコロナウィルスの関係でリモートでデザインをしていますが、常にビデオチャットで繋がっているので、いつでも質問ができてしまいます。何か気になれば画面共有をしてフィードバックをもらうことができます。

まとめ

上にあげた3つの学んだことはデザインプロセスに置いてすごく重要な一部です。理解するというのは問題定義(Define)で生まれた課題へのチーム内での共通理解をするのにとても重要なことです。そしていろんな可能性を探るというのはまさに想像(Ideate)のことでアイデアの発散です。そして3つ目の論理的に説明するというのはプロトタイプ(Prototype)を作成する際に根拠を持つという意味で不可欠です。
今回は、テストなどのリサーチのプロセスについては書きませんでしたが、サイボウズでは日頃からユーザーテストなどを行っています。
ユーザーテストやフィールド調査で開発者の意図とユーザーのズレを確認しながらデザインを進められるのが理想です。次回はkintone開発でのリサーチのプロセスについて書いていきたいと思います。

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