見出し画像

最新 医療介護 注目newsトップ3(2/25~3/3)

はじめに

医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

先週Twitterでシェアしたニュースの中から、たくさん見られたものをランキングとして紹介します。

先週の振り返りにぜひ活用ください。

第3位 赤字病院は30%、最新の病院経営状況レポート 2,573imp

3月1日に独立行政法人福祉医療機構から病院経営状況に関する最新レポートが公開されました。

レポートによると、病院の利益率は、一般病院で 0.2%、療養型病院で 3.5%、精神科病院で 0.6%ということで、前年よりは回復したものの、コロナ前の水準まで回復することはできなかったようです。

https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/230301_No011.pdf

また、赤字割合は、一般病院30.1%、療養病院26.0%、精神科病院31.8%ということで、病院の約3割が赤字という現状が示されました。引き続き、厳しい経営環境にあることがわかります。

https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/230301_No011.pdf

第2位 ”看護師大量退職”「一人夜勤」横行の疑い 3,540imp

3月1日にYahooニュースに掲載された「週刊文春」の取材記事が第2位でした。

『独立行政法人国立病院機構(NHO)に所属する「京都医療センター」において、コロナ病棟で看護師の「一人夜勤」が行われ、上司から病院の管理日誌に記録しないように指示されていたことが「 週刊文春 」の取材でわかった。同病院の現役看護師と元看護師が証言した。』

とのことです。

京都医療センターは、600床を有する大病院で、38診療科を標榜している高度総合医療施設として地域の重要な医療機能を担っている病院です。

患者の命を預かる病院でのずさんな管理体制に批判が集まりました。

背景には看護師の大量退職があるとのことです。

今回の事例は、隠ぺい行為まで行っており、絶対にあってはならないことです。しかし、一方で、同時に病院経営に関わる人なら自院でも同じような状況になる怖さも感じたのではないでしょうか。

多くの地域で看護師不足に陥っており、一度に大量退職が発生してしまうと、そのあとの補充は難しいのが現状です。

本来であれば、患者の受け入れを制限するなどして、少ない人員体制でも回せる体制づくりを行うところですが、前述の通り、ほとんど利益のでない厳しい経営状況の中では、苦渋の決断です。

普段から、看護師が定着する職場づくり、患者の受け入れを制限したとしても運営に支障をきたさないような財務体質づくりをしていく必要があります。

第1位 これからの医療について重要テーマを議論 4,542imp

2月24日に開かれた社会保障審議会 医療保険部会に関するTweetが1位でした。

現在、医療介護業界は変革期に差し掛かっており、2月24日の医療保険部会でも重要な検討が同時進行で行われました。

これまで医療介護業界は2025年を目標として、様々な制度設計を行ってきました。いよいよ2025年が目前に迫る中で、その先を見据えた制度設計が求められています。

2024年4月には、医療保険制度・介護保険制度の改正、診療報酬・介護報酬の同時改定、医療計画・介護保険事業計画の改定が同時に行われます。また、地域医療構想も2025年以降、アップデートしていく予定です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00037.html

3月中に大枠の方針を取りまとめ、4月以降は詳細の調整を行っていくことになります。

今月の各種検討会には、医療介護の未来の方向性を示す重要な資料が開示されていく見込みですので、要チェックです。

先週の注目クイズ 1,268imp

解答はこちら!

おわりに

今日は、「最新 医療介護 注目newsトップ3(2/25~3/3)」を紹介しました!
いかがでしたでしょうか。
医療介護データ研究所では、毎月オンライン会も開催しています。今話題のトピックを講義形式で学んだり、注目のニュースやデータを解説したりしています!

医療介護業界をもっと学びたい方、大歓迎です✨
また、今なら月額100円でサークルにも参加できますので、ぜひこちらも覗いてみてください🧐

医療介護研究所では、このように業界最新情報を発信しています。これからも役立つ情報を発信していきますので、ぜひ、こちらのnoteとTwitterのフォローをよろしくお願いします!
それでは、また!

記事を読んでくださりありがとうございます。読んでいただけることが励みになります。もしサポートいただけましたら、研究活動に使わせていただきます。