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【非専門家のためのBIツール入門】無料で使えるBIツール3選!

この記事のポイント

・BIツールの業界マップを紹介
・無料で使えるBIツールがわかる
・用途によってどのBIツールを使えばいいかわかる

前回、【非専門家のためのBIツール入門】そもそもBIツールとは?Excelとの違いは?というテーマで、BIツールとはどういうものなのかを書きました。

今回は、無料で使えるおすすめのBIツールを3つ紹介します。

BIツールの業界マップ

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BIツールには様々なものがありますが、その立ち位置を知るうえで分かりやすいのが、ガードナー社のマジック・クアドラントです。

アメリカの調査会社のガートナーでは、毎年、テクノロジーに関するサービスのポジショニングマップ(マジック・クアドラント)を公表しています。

図は、2020年版のBIツールのポジショニングマップです。

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横軸にビジョンの完全性、縦軸に実行能力を取って、各製品をプロットしています。

ビジョンの完全性も実行能力も高い、BIツールのリーダー的存在として、「Microsoft」と「Tableau」があり、この2つに追従する形で、そのほかの無数の製品が存在しています。

無料で使えるBIツール3選

BIツールは、有償のサービスが多いですが、無料で使えるものが3つありますので、紹介します。

①Power BI(Microsoft)
②Tableau public(Tableau)
③Google データポータル(Google)

Power BIと、Tableau publicは、冒頭で紹介したBIツールのリーダーであるMicrosoftとTableauが提供しているサービスです。

Googleデータポータルは、あのGoogleが手掛けるBIツールです。

Googleデータポータルは、ガードナー社のマジック・クアドラントに含まれていないのですが、おそらく完全無料のサービスだからだと思います。BIツールとしては、代表的な一つと言って問題ないかと思います。

この3つのサービスは、いずれもデータの可視化を簡単にすることができます。また、ビジュアルの美しさもどれも素晴らしいです。そのため、いずれのサービスを使っても、既存の業務を効率化することができるはずです。

それを前提としてうえで、その他の独自の指標で、この3つのサービスを評価して、紹介しようと思います。

非専門家向けということで、あくまで無料版にこだわって、評価していこうと思います。

①Power BI(Microsoft)

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https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/desktop/

■独自の評価
・扱いやすさ 〇
・学びやすさ △
・共有のしやすさ ✕
■特筆したいポイント
・Excelとの互換性が高い、Microsoftの製品
■想定される使い道
・まずはBIツールがどんなものか知りたい方
・共有はせずに、個人の活動として利用する方向け

Power BIの最大の特徴は、Excelとの互換性が高い、Microsoftの製品ということです。ビジュアル的にも、Microsoftの製品っぽく、とっつきやすそうなイメージを受けます。

こちらの製品ページを見てみると、扱いやすさのイメージを持つことができると思います。

Excelをいじりながら、BIツールをいじることもできるようで、Microsoftの製品ならではの扱いやすさを感じます。

他のBIツールに比べて、身近な製品のため、まずはBIツールがどんなものか知りたい方にはとっても良い製品なのではないかと思います。

一番のネックは、共有がしにくいことです。

というのも、無料版には共有機能が付いていません。

そのため、ご自身でBIツールを試してみようという方にはオススメですが、BIツールで作ったものをチームや一般にシェアすることは難しくなります。


と、ここまで書いていて、申し訳ないのですが、Power BIは私は使ったことがありません・・・。ごめんなさい。

まさにこのシェアできないという部分が、ネックになり、私は使うことを見送りました・・・。

Power BIについては、あくまで聞いた話、調べた情報になります。

他の2つの製品は使っています!


②Tableau public(Tableau)

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https://public.tableau.com/ja-jp/s/download

■独自の評価
・扱いやすさ △
・学びやすさ 〇
・共有のしやすさ △
■特筆したいポイント
・BIツール(tableau)を学ぶための仕組みが確立されている
・データの深堀りをしやすい設計
■想定される使い道
・BIツールへの理解を深めたい方
・BIツールの分析結果をオープンにシェアしたい方
・データから新しい発見をしたい方

医療介護業界の方にとって、Tableauは、聞き馴染みのない企業かもしれませんが、BIツール業界においては超有力企業です。

私は、BIツール界のAppleみたいな存在だと勝手に思っています。

パソコンと言えば、Windows(Microsoft)とMac(Apple)があるように、スマートフォンと言えば、android(Google)とiPhone(Apple)があるように、BIツールと言えば、Power BI(Microsoft)とTableau(Tableau)があります。

そんな、Tableauの最大の特徴は、BIツール(Tableau)を学ぶための仕組みが確立されているです。2つの視点で紹介します。

①書籍の量

Tableauは他のBIツールに比べて書籍が多いです。

アマゾンで書籍検索をすると、Power BIは251件、Googleデータポータル(旧Googleデータスタジオ含む)は23件に対して、Tableauは10,000件以上の結果が返ってきます。

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BIツールはまだまだ、非専門家にとっては敷居が高いところがあります。書籍が充実していないことも、その原因の一つではないかと思います。

ただ、Tableauだけは違います。豊富な書籍があるため、学ぼうと思ったときに、各自で学ぶことができるようになっています。

②コミュニティの充実

Tableauでは、BIツールの使い方や、データを扱うことの面白さを伝えていく文化が確立されており、様々なコミュニティ活動が行われています。

日本最大級のtableau教育プログラム「tableau data saber」では、3ヶ月のプログラムでBIツールについて理解を深めることを支援してくれています。

データ視覚化により社会に貢献する取り組み「Viz for Social Good」では、社会問題をデータの可視化で伝えるための活動を行っています。

世界標準で技術力を磨く「Makeover Monday」では、毎週月曜日に共有される同じデータに対して、Tableauユーザーがそれぞれのやり方で可視化に挑戦するという活動を行っています。(Twitterでも#MakeoverMondayで様々な作品を見ることができます。)

このようにTableauでは、BIツールを学ぶ仕組みが確立されています。しかも、初心者向けだけではなく、中級者・上級者もさらにランクアップしていけるよう仕組みとなっています。

そのせいもあってか、Tableauユーザーにはとてもマニアックな、、、いえ、魅力的な方が多いような気がします。

せっかくなら、BIツールへの理解を深めてみたいと思う方には、Tableauがおすすめです。

Tableau publicのネックは、共有の範囲設定ができないことです。

無料版では、インターネット上に完全にオープンするか、まったくの非公開にするかの2択しか選ぶことができません。

そのため、特定のチーム内でのみ公開するという使い方はできません。


③Google データポータル(Google)

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https://datastudio.google.com/overview

■独自の評価
・扱いやすさ △
・学びやすさ ✕
・共有のしやすさ 〇
■特筆したいポイント
・完全無料のBIツール
・共有範囲の設定が自由自在
・Googleのサービスとの互換性がある
■想定される使い道
・チーム内での共有機能を使いたい方
・Googleのサービスとの互換性を重視したい方

Google データポータルの最大の特徴は、共有範囲の設定が自由自在ということです。

Power BIやTableauは、有償の商品もあるため、無料版は共有機能に制限がありました。しかし、Google データポータルは完全無料であり、共有範囲の設定が自由自在です。

特定のメールアドレスの人だけに閲覧権限を付与したり、特定のURLを知っている人だけが見れるようにしたり、することができます。

同じGoogleのサービスの、スプレッドシートやドキュメント、ドライブと同じ共有の仕組みです。

チーム内で使っているレポートを可視化する等は、Google データポータルが最適です。

また、ホームページの分析などで使う、Googleアナリティクス等の可視化は、Googleデータポータルがやりやすいと思います。

同じGoogleのサービス同士ということで、可視化のためのテンプレートが用意されていたりと、さらに便利になっています。

Google データポータルのネックは学びにくいことです。

まだまだ進化中のサービスであることから仕様が頻繁に変わります。そもそも情報が少ないのですが、サービスの仕様変更もなされるため、書籍やブログ記事がどんどん陳腐化していきます。

最新版の情報を探そうと思うと、英語のGoogleのヘルプを確認する必要があり、非専門家には少し扱いにくいかもしれません。

おわりに

今回は、【非専門家のためのBIツール入門】無料で使えるBIツール3選!ということで、「Power BI」「Tableau public」「Google データポータル」を紹介しました。

いずれも一長一短なのですが、共有の範囲次第で、使うサービスが決まってくるかと思います。

共有する必要がない → 「Power BI」

全ての人に共有する → 「Tableau public」

条件付きで共有する → 「Google データポータル」

初めての方には少しとっつきにくいかもしれませんが、BIツールは、近い将来、Excel等と同じように身近なツールになっていくと確信しています。

ぜひ、一歩先取りしてまずは無料でBIツールに触れてみてはいかがでしょうか。

次回は、今、BIツールが注目される理由について解説します!

それではまた!

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