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出産〜産後2週間の、エトセトラ

10月末に、無事、男の赤ちゃんをひとり産んできました。

久しぶりにnoteを開くと、自分の体感よりも更新が空いていたことにびっくり。今は本当に一日が瞬殺、驚くほど早く過ぎ去っています…。

あまり纏まっていないのですが、備忘録までに、断片をば。


「鼻からスイカ」の真偽について

私は出産の痛みを味わってみたくて(笑)、普通分娩を選びました。

会陰切開(出口の部分をあらかじめ切る)したこともあり、出てくる瞬間の痛みは「鼻からスイカ」ほどではなかったです。
むしろ、ある種の爽快感(股にあった3kgのナニカがなくなったすっきり感)&終わった!という開放感、何より、目の前に赤ちゃんがいきなり現れた衝撃と感動で、痛みはあまり感じませんでした。

陣痛も、前半戦は、「目を瞑ると余計に痛くなる」「体に力が入ると痛くなる」という事前情報を元に、痛みが来るとひたすらゆっくりと深呼吸。「自分は洞窟に静かに暮らす、禅の心得をした熊だ」、というイメージで精神統一を心がけ、これもまた結構効きました。

この段階では、「意外と出産の痛み大丈夫かも…?」と思ったけど、やっぱりそんなに甘くなかった。笑

・・じゃあ、一番痛かったのは?

あくまでも私の場合ですが、何より痛かったのは産む瞬間ではなく、破水待ち&いきみ逃し。阿鼻叫喚とはこのことかと。

破水待ち?: 陣痛がどんなに激しくなっても、破水しないとお産が進まないので、ひたすら激しくなっていく陣痛に耐えること。(要は陣痛後半ですね。)

いきみ逃し?: 破水しても、赤ちゃんがしっかり降りて、子宮口もバッチリ開いている、という条件が整わないといきめない。子宮の中が裂けるのを防ぐために「いきまない」必要がある。のですが。

例えると、直径10センチの便(ごめんなさい)が溜まっていて、いきなり猛烈な下痢になって、猛烈に出したいのに、出ないように必死で我慢する、みたいな。

それまでは「冷静な妊婦さんね〜」「我慢強いね〜」と褒めてもらっていた私、ここに来て一気にパニック
ひたすら夫にお尻を押してもらい、「もっと下!」「もっと内側!」と強い口調で要求し続け、看護婦さんに敬語を使う余裕がなくなり(痛すぎて言葉を発する秒数を短くしたい)、「あとどれくらい?」「まだ?まだ?」といきみを懇願。

この過程があったので、最終の「いきむ」部分はもはや楽。天国。
正直、破水待ち→いきみ逃しの痛みについては、頭にもやがかかったようにあまり思い出せません。防衛機制の一種ですかね…。

産後、「もう二人目なんて産めない…いきみ逃し怖すぎる…」と確実に思っていたはずなのに、2週間弱経った現在、痛みについてはよく思い出せないので二人目も欲しい、と思っています。女ってたくましい。

産んだらどんな気持ち?

産後、気持ちとしてまずあったのは「安堵」。無事に産めたことに、とにかくほっとしました。・・いや、こんなさらっとした安堵じゃなくて。

自分のお腹に本当に人が入ってたんだ、この子だったんだ、お腹のなかでちゃんと必要なパーツをひとつずつ作って、お互いに事故なく出てこられたんだ、という、胸が震えるような安堵
自分の気持ちの中に、意識していたよりもずっといろんな心配と不安があったことに、産んだ後に気づきました。

そして「不思議」。
こんなに小さいのに、確実に夫に似たパーツと、私の家系のパーツが随所に詰め込まれていて。遺伝子と命の不思議さに、改めて衝撃を受けました。
これは今も、足の指の長さとか、鼻の穴の形とか、落ち着いて見れば見るほど発見があって、毎日感動しています。


意外と、自分は自分のままだった

産むと、世界が一変するような「何か」が起きるのかなと思ったりしていたけれど、思いの外、「産前の自分とひと続きの自分」で落ち着いて生活をしています。

これには、夫婦+息子の3人でなだらかに生活を始められたのも大きくて。

初めての子育ては未知数だけど、ひと通り本を読んで把握して、何かあればネットで調べて、自分たちで判断しながら進められるので、あまりストレスがありません。今のところ。

ちなみに、産前に読んでいた「ジーナ式ネントレ」についてですが、産後からゆるく実施中です。
このおかげか、産後1週間超えてから夜にしっかり寝てくれるようになって、私も夜に割と寝れているのですごく助かっています。これについてはまたどこかで。

  
あ、メンタルは意外と産後のままでしたが、体はやっぱりボロボロだったことを追記しておきます。

パンパンに張ってたお腹は、急に中身がなくなってふにゃふにゃのシワシワに。代わりに胸が、自分のものとは思えないくらいパンッパンに張り、もう自分の体への違和感が半端ない。
会陰切開の傷が痛くて座るのもままならないのに、初めての授乳と寝かしつけ。
おまけに、顔には水ぼうそうのように謎の湿疹。(出産時にいきんだ際に、顔に圧がかかって血管が切れた内出血とのこと。)そして、貧血と脱水。

「交通事故並みの大怪我」説は否定できないですね…。


新生児にメロメロ

それでも。もう、想像以上に可愛いです、新生児。

私は新生児って初めて見たんですが、正直こんなに可愛いと思わなかった。やられてます。
ふにゃふにゃに小さくて、あったかくて、寝ぐずりしながら胸にしがみついてきたりされると睡眠不足も腰痛も肩こりも吹っ飛びます。

赤ちゃんは泣くしかできなくて、何もかもこちらに無防備に委ねてくれて、全力で求めてくれて、それがとても嬉しいです。可愛い。いとしい。おかーさん頑張っちゃうよ。

で、毎日ずっと一緒にいると、目がちょっと合ったね。手を初めて口に入れたね。首の力が強くなってきたね。とひとつずつの発見があって、毎日少しずつ顔も変わって。今が一瞬しかないんだということを感じています。

ああ、いとしい。なんて愛しいんだ。

すみません、ちょっと産後ハイかもしれないです。誰に何を伝えるでもない、自分のための文章になってしまいました。
これ以上書いても何も綺麗に収められそうにないので、ここらへんで。



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