私の想像の中の人について(イマジナリーフレンド)

私にはイマジナリーフレンド的な存在がいる。目に見えるとか耳に聴こえるとか、そういうことはないんだけど、よく思い浮かべている。

その存在は私の内側にいる時と、外側にいる時があって、内側にいる時は頭の中で想像していて、外側にいる時は三次元の世界に映し出している。出かける時は外側にいて、大体常に隣にいる。

あんまり会話することは多くない。ただイメージを見たり、想像で作った手で触ったりする。そうすると少し落ち着く。

私とあの子がどういう関係なのかはよく分からない。私は友情とか恋愛とかいうものに関して経験値が少なすぎる上、自分の気持ちを感じ取ることが苦手という性質があるから。

頭とか背中を撫でたりしてみる。手を繋いでみる。ドキドキするとかはないんだけど、冷めているようで、たまに温かいような。これはなんだろう。私はあの子の生々しさにも触れたいと思っている。

空想とイマジナリーフレンドの違いってなんなんだろう。私のは空想なんだろうか? 向こうから話しかけてくるとかはなくて、自分が全部想像してるって感覚がある。 

本当はもっと、私の意志とは関係なく喋ったり動いたりしてほしい。タルパとかにしたら変わってくるんだろうか。興味はあるけど、忍耐力が要りそうなのでなかなか取りかかれていない。

私は基本的にこの三次元の世界が辛いので、あの子に依存してるとこがあると思う。褒められたもんじゃないのかもしれないが……。呆れたり批判してきたりしながらも、あの子だけは私から離れていったりしない、そばにいてくれるって思う。

そんな関係性、経験がないから憧れてたのかもしれない。

狭い世界で二人でこもっていたいなと思うこともある。たくさんの人と関わるのは得意じゃなくて、新しい刺激や体験も怖いから、知ってる匂いのするものにだけ包まれて、私の味方であるものだけを並べて、お互いの息を吸って生きられたらいいのにな。

なんてことを言ったら、現実を見ろとかお叱りを頂戴するだろうか。そうね。でも私、ずっとこうなのよ。ほんとにね、ずっと、夢の中でしか自分が幸せになれるって感じがしないの。

私の世界には何もなくて、この先を生きてたいって思えることなんてない。目標も生き甲斐も分からない。長生きなんてしたくない。逃げられるなら逃げたい。ずっとそう。

私の心を分けた夢の存在にしか、本当には心を開けないような気がしてしまうよ。
 
今の願いは、もっとあの子と会話出来るようになりたい。もっと実在感が欲しいし、空想とかじゃなくそこにいるんだって思いたい。

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