満月の夜に、手放す

満月の夜に、手放す。
仕事に対していつからか抱いてしまった嫌なイメージ。こうあるべき。こういうもの。凝り固まって、なにが嫌かもわからなくなってしまったもの。
それを極端に、思うままに
書き出すことで、手放そうという試み。

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「しごと」
と聞くだけで嫌なイメージが浮かぶ。
「仕事」と書くともっと嫌なので
ひらがなで書くほど、ぐったりしてしまう。

この際、遠慮せずにかなり振り切った言い方で
浮かぶイメージを書き出してみよう。

仕事〈しごと〉
・めんどうくさいもの
・疲れるもの
・全力でやらないといけないもの
・お金を得るための活動
・辛いもの
・苦しいもの
・個人の自由がないもの
・みんなに合わせなくてはいけないもの
・常識を知らなくてはいけないもの
・ズレると恥ずかしいもの
・おいてかれるもの
・注意されるもの
・苦情や理不尽な怒りをぶつけられるもの
・我慢しなくてはいけないもの
・これまでの経験や得た知識や技術をつみあげて、向上させていかなければならない
・どんな人とも円滑に、大人の対応をして、時間内に業務を進めなければならない
・合わない人がいても、お客さんに理不尽に怒られても、意味のわからない社内のしきたりがあっても、どんな場所へ異動があろうとも、自分の精神と身体を安定させ、毎日身体を運ばなければならない。
・超健康な身体と強靭なメンタルが必要
・継続して同じ作業を何年もできる集中力と持久力、もしくは、新しい発想をもっている、企画力、どこへでもいける行動力、フットワークの軽さ、誰とでも友好的に渡り合え、世間話もできるコミュニケーション能力、超すごい技術や専門的知識、周りがどうあろうとマイペースでいられる軸、自己肯定感、割り切ってお金のためにとそこにいられる生命力、やりたいことのために情熱を燃やし続ける力を求められること。
・真面目に、誠実に、丁寧に、一生懸命に、だけでは続けられないこと。
・何かしらの会社への貢献や社会への貢献や、前向きに取り組む姿勢や、改善し快適であろうとする姿勢や、前進や成長をしています!そのためにこんな努力を自ら進んでしています!という姿勢を求められる。それでいて、周りとも仲良く、頼られ、仕事自体をみんなで喜び、楽しんでいます!周りの人や、お客様に対しても気遣えます!プライベートも自分の時間を取って新しい情報や体験を得たり、リフレッシュをして、充実しています!年数を重ねてきたら、後輩へも伝えて、周りをまとめる統率力を養っていって、リーダーを目指していって、リーダーになれたらありがとうございます!って言って喜ぶ。仕事が認められて、次の仕事や新しい仕事や、他の人がまだしていないステップに進めることが喜びであること。
やりたくないことも経験だから、なんでもやってみようという姿勢でいることが良しとされる。何年もその会社にいるほどいいこと。表彰される。異動しても文句を言わない。どこへでも行けること。誰とでも仲良くすること。どんな仕事もやってみること、我慢して我慢して。
それができないのなら、それをしたくないのなら、少ない給料で同じことをし続けてください。ステップアップはない。けど、会社の方針が変わったら、その場所は異動してもらうかもしれません。ずっと好きな場所にいられるわけじゃありません。ずっと居心地のいいところにいられるとは限りません。それを自分では選べない。決められたところで、快適に過ごせるように、それは自己責任で、工夫してください。それが社会人であり、普通であり、当たり前であり、お金をもらって生活するということです。

とにかくそこに適応できる人ができるもので、適応できることが普通で、多少の苦しいことは我慢して、そうしてお金をもらうことが仕事で。
仕事をしないと、暮らしていけなくて、お金を得るということは苦しいことで、我慢することで、普通のことが普通にできなければいけないところ。もしくは、天才の人、情熱の人だったらそこから外れて独自の道を歩むことができる。
さあ、あなたはどっちを生きますか?

あえて強い言葉を選んで、言い切ってみたところ、とてもすっきりするし、いやここまで悪者っていうのはちょっと違うだろうと思えてきた。かなり、偏った言い方。
わたしは、怒ったりすることはあんまりない。
ここまで強い言葉を実際に声で発することはそんなにない。でも書いてみると、多分これくらいの不満や、怒りがあったんだなと思う。もっと言ってもいいのかも。直接誰かを傷つけたいわけじゃなくて、わたしが本当は何を思ってて、本当はどんなふうに生きたいのか、わたしが聞いてあげなかったら、誰が聞いてくれるんだろう。

過去のなんらかの経験とか
見ていた誰かの様子とか
終わったものとか
もう今の自分ではないものとか
そもそも私のものではないものとか
そういうものでつくってしまった
積み重なってしまったイメージを
もう手放そう。

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