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【書評】キーエンス解剖 最強企業のメカニズム

キーエンスの企業文化の秘密は、社員一人ひとりが、目の前の仕事に全力で取り組むことである。社員は自分の業務に対して絶対の責任感を持ち、失敗を恐れずに挑戦することを求められる。また、社員同士も協力しあい、知識や経験をシェアすることで全員が成長する。このような風土が、新しい技術を生み出す力になっているといえる。

キーエンス解剖 最強企業のメカニズムは、キーエンスという企業を知るための入門書である。西岡杏氏が、多数の社員に取材を行い、キーエンスの企業文化や技術開発のプロセスを丁寧に解説している。特に、新しい技術を生み出すための研究開発体制や、社員が自己実現を果たすための取り組みが詳しく語られており、キーエンスの魅力が伝わってくる。

ただし、本書はキーエンスのファン向けの書籍であり、一般読者にはあまり向いていないかもしれない。技術開発に関する詳細な説明が多く、一部の人には専門的すぎるかもしれない。また、西岡氏自身もキーエンスの社員であり、書籍にはキーエンスの良い面ばかりが紹介されているという側面もある。それでも、キーエンスを知りたいと思っている人にとっては、興味深い一冊となるだろう。

総じて、キーエンス解剖 最強企業のメカニズムは、キーエンスという企業を知るための入門書であり、多くの人にオススメできる一冊ではないかと思う。企業文化や技術開発に興味がある人は、ぜひ手に取って読んでみてほしい。


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