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日本の四番 清宮幸太郎

スター清宮幸太郎

今年のオールスター第一戦は引き分けで終わりだと多くの観客が思っていたことだろう。1対1の同点で迎えた9回の裏2アウトで回ってきたバッターは清宮幸太郎だった。

この場面で打席が回ってくるなんて、やっぱり清宮は何か持ってるな。
ここでホームランでも打ったらすごいけど…
まあ打たないだろうね。

私は正直こう思っていたし、
多くの人も同じようなことを思ったはずだ。

だが、私の予想は外れた。
清宮はカープの森下の直球を左中間のスタンドへ叩き込んだ。

これがパリーグのサヨナラ勝ちを決める一打となって、清宮はこの日のMVPとなった。

清宮幸太郎。

日本中の野球ファンがあの夏の大スターを思い出した夜になった。

思い通りにいかないスター

清宮幸太郎。
野球好き、いや野球を普段見ない者であっても、
この名前は知っている人は多いんじゃないだろうか。
高校生の頃に歴代一位の通算111本塁打を放ち、高校生最多7球団による競合の末、ドラフト1位で日本ハムに入団したスラッガーだ。
だが入団から4年間の成績は芳しくない。
もちろんまだまだ若いし今年はBIGBOSSの元で活躍の兆しを見せている。
だが、同期にあの男がいることで、ファンはどうしても比べてしまう。

東京ヤクルトスワローズ村上宗隆だ。

昨年はヤクルトの四番としてチームを優勝へ導き、
今年はホームランキングを独走している。

清宮本人がこのことを気にしているかは知る由もないが、
ファンからすると清宮にこそ、この成績を期待してしまう。
高校時代に本塁打を打ちまくった男が、
プロでも本塁打を打ちまくる姿を見たいと思ってしまうのだ。
だが現実はそう上手くもいかなかった。

記憶に残るホームラン

村上との実績には現状ではかなりの差がある。
だが、私は横浜ファンだからかもしれないが村上のホームランのことはあまり覚えていない。なんか打たれたような気もするが、印象にはない。

その点、清宮のオールスターでのサヨナラホームランは、とりあえず今年中は忘れない自信がある。
下手すれば一生忘れないかもしれない。
(実際、筒香のホームランはあんまり覚えていないが、小池の引退試合のホームランは鮮明に覚えている)

私の中では清宮は記憶に残るホームランを打ったスターでありホームランバッターなのだ。

実績で差はあっても、印象として村上にそこまでの差は無い。
むしろ元々あまり知られていなかった村上が、
ここまで知られるようになったのがすごすぎるのだ。
まだまだこれから村上を超える大ホームラン打者になることが出来ると私は信じている。

日本の四番清宮幸太郎

清宮には日本の四番になっていってほしい。
あんなに四番が似合う打者はなかなかいない。
(高校時代は3番だったが、、、)

清宮がホームランキングとなり日本の四番に座った時、
どれほど日本の野球ファンが熱狂するだろうか。
清宮がFAして巨人に移籍した時、
どれほど野球界が盛り上がるだろうか。
引退試合ではきっとホームランを打って、
惜しまれつつも臭い引退挨拶をして、記録と記憶に残る選手になっていくのだろう。

想像しただけでもわくわくが止まらない。
こんな想像が湧きたてられる今年のオールスターゲームであった。

やっぱり野球は面白い。

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