“家族愛”と“フランス愛”を感じられる本『この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合』
先日ひさびさに本の感想の記事を書きましたが、記事を書くことで改めて本から何を感じとったかに向き合えるのが良いことだなぁと気づきました。
そこで本日も最近読んだ
『この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合』という本を読んでnote記事を書いていきます。
この本との出会い
伝説の家政婦として有名なタサン志麻さんはご存知ですか?
TVにもたくさん出演している方なので知ってる人も多いかなぁと思います。
タサン志麻さんは料理本もたくさん出版されていらっしゃいます。
私の知り合いは、タサン志麻さんの本を何冊も持っていて、レシピを参考にして料理をよく作っているそうです。
私はというと、料理本を購入することがほとんどなく、タサン志麻さんの料理本も購入したことがありませんでした。
しかし、前回紹介した本と同様、尊敬する宮本恵理子さんがこの本の製作に携わっていらしたので、本を手に取り読み進めてみることにしました。
本の表紙とタイトルから“愛”を感じながら読み進めると、、、
実は私、恋愛本を積極的に読んだ覚えがありません。
人の恋愛って、駆け引きしている感じが、読んでいるだけで恥ずかしくなってしまって、読めないのです。
恋愛本だと思って読み進めると、タサン志麻さんと旦那さんでフランス人のタサン・ロマンさんの2人が会話している形式で本が構成されていました。
駆け引きとは真逆に、考えていることをちゃんと言葉にして伝える2人の会話は、とても面白いですし、見習いたいなと思いました!
会話形式の中から、2人のキャラクターが浮かび上がってきて、1つの事に対して情熱的に取り組む志麻さんと、愛嬌たっぷりで心強い存在のロマンさんがすごく魅力的に感じました。
※余談ですが、最近観た映画『マイ・エレメント』の主人公とも2人が重なる部分があるなぁと感じながら読み進めていました。
フランス愛〜フランス料理からフランス文化に触れる
志麻さんは、小さい頃から料理を作るのが好きで、料理の専門学校に入ってからフランス料理を専門に学んでいくことを決意する。
フランス料理の留学でフランスへ行き、現地で文化に触れ、魅力を感じる。
帰国後も仕事で忙しい中、フランス語を学び続け、フランス文化にも親しんで生活していた。
2人の会話の中でも、フランスの文化や考え方についても沢山触れていらっしゃいます。
フランス文化に縁遠い生活をしている私は、フランス人と交流してみたいなぁと感じながら読んでいました。
ロマンさんの日本愛〜日本アニメから日本語留学へ
ロマンさんは小さい頃から日本のアニメを見ていて、日本語をちゃんと勉強したいと思い、日本語留学で日本に来ました。
同年代の日本人は考え方が幼い人が多く話が合わなかったが、15才年上で考えをしっかりと持っている志麻さんに惹かれて熱烈アピール!
本の最後の方で、2人が出逢った当時の志麻さんの出来事が綴られている内容を読み、様々な経験を経て辛い時期だったのではないかと感じました。
しかし、ピュアに想いを伝え続けるロマンさんに、志麻さんの心もほぐされていったことだろうと、想像しました。
家族愛〜夫婦2人でいる幸せ、そして子供を個人として尊重する
お2人には3人のお子さんがいらっしゃいますが、お子さん一人ひとりがちゃんと意見を伝えられるように促し、それぞれの意見として受け止めて生活をしているのが印象的でした。
私がイメージしているフランス人の男性像にピッタリなロマンさんの発言です。
奥様を結婚した後もずっと“ひとりの女性”として尊重できるのってとても素敵ですね!!!
タサン志麻さん、タサン・ロマンさんの場合
フランス料理人として全力を注いでいた生活の中での苦悩のあと、家政婦という天職についた志麻さん。
家政婦として、たくさんの家庭を近くで見ているからこそ、家族の時間を取ることの大切さを感じて、家族でちゃんと話す時間を大事にしている。
志麻さんとロマンさんの2人の会話を通して、言葉にしてちゃんと伝え合うことでお互いの考えを知り、小さな出来事から2人の幸せについてまで共有することを習慣にする大切さを感じました。
いろんな家族の愛の形がありますが、
タサン志麻さんとタサン・ロマンさんの家族愛は『食卓での会話』を大事にすることで育まれていると感じました。
家族愛を育んでいくためのヒントが詰まっている、おすすめの本です。
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