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瀬戸内ほっこり時間:16回「造船の歴史に思いはせる」

呉の駅前から音戸へ向かう間に、目の前で、巨大な船の造船現場を見ることができる。実にデッカイ!

かつて、戦艦大和を造船していたドックも残っていて、現在も稼働しているのだ。離島を含めると造船所がたくさんある。

音戸のある倉橋島は、飛鳥時代から造船業があったそうで、江戸時代には北前船をつくっていた。だから、この島には多くの船大工が暮らしていた。

そして、音戸大橋には、毎日のべ700隻の船が行きかう。

そういえば、船の墓場もあると聞いた。解体現場だそうだ。

呉市を一言であらわすと、船の町という印象だ。まさに誕生から終わりまでがある。そして造船の歴史もある。せっかくなら、船と観光をつなげられると面白いと思うのだった。

そういえば、呉に幼少のころに暮らしていた初老の男性が、数十年ぶりに呉の駅に降り立ったら、潮の香に混じった油の匂いが懐かしくて、ほろっときた、と言っていた。そんな場所である。

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