Mixed Feeling:感情の錯綜(さくそう)
今朝バイキングで小学一年生くらいの男子が一人でトレイを持ちながら私たち家族のテーブルの横を通り過ぎて行った。
一瞬の出来事だったが、瞬時にいろんな感情が観えて妙に印象に残った。
キレイな丸坊主の男の子で、きっと味噌汁が好きなのだろう。
両手でトレイを抱えながら、真ん中に味噌汁のみを抱えている。
そ~っと歩きたいが早く席について食べたいのか、口元をニヤリとさせながら足早に自分の席に向かっている。
ただし、急ぐ代償として味噌汁が波のように揺れてトレイの上にはすでに味噌汁の水たまりが。。
その荒波により、彼の右手の甲に味噌汁がこぼれて「アッツ」という苦悶の表情。
でも、右手を離したらトレイを床に落としてしまうことになるのでここは我慢だ。
味噌汁を早く食したい。
右手が熱い。
床にトレイを落としたくない。
この三つの意思と感情を同時に生き生きと子供は表現してくれるので、朝から臨場感あふれる感情のスライドショーを見せてもらった気分になった。
豊かな感情表現は一瞬にして私の心を豊かにしてくれた。
ちゃんとお味噌汁を味わえたかが気になっていたが、二往復目も味噌汁のみをトレイに置いて、今度はそーっと歩いて通り過ぎて行った笑
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