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140字小説【眩しいでしょう】


芥川賞を受賞したぼくは記者から質問を受けていた。今の気持ちを誰に伝えたいか聞かれると、フラッシュは一層激しくなり思わず目をつぶった。世界が切替わるような違和感を覚えゆっくり目を開けると、いつの間にか開かれていたカーテンのそばに何か言いたそうな妻が居る。「今日は仕事じゃないの?」

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