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140字小説【金庫の中身】


「お父さん大変」

「どうした?」

「お爺ちゃんが何かの拍子に金庫のダイヤル回しちゃって、開け方書いたメモ失くして開けれなくなったのよ。中身は忘れたけど大切な物を入れた気がするって」


「業者に頼むか」


「お父さん開いたよ!! 解錠と出張費で三万円だって。中身はダイヤルの回し方書いたメモ」


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