見出し画像

140字小説【自由とは】

気づくと金魚鉢の中にいた。そこは少し息苦しくて、私はいつも口をパクパクしていた。そこでは安定した生活が手に入る。食事にも困らない。でも、透明な壁や、格子状の屋根の向こう側に行ってみたい。ある日、チャンスがやってきた。屋根がない。私は高く跳ねて飛び出した。そこに自由はなかった……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?