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罪悪感がないといったら嘘になる。だから極力悪人を選んだ。この国に蔓延する恐ろしい病は、人…
僕はずっと運任せに生きてきた。テストで選択問題があれば鉛筆を転がした。同じ日に2人から愛…
美魔女と呼ばれる私の友人は、実年齢より20歳は若く見える。ある日、友人の自宅に招待された私…
「全然怖くないよ」男は浮気相手の理子を引き寄せた。エレベーター型の絶叫マシンはゆっくり上…
毎年、妻の誕生日に知恵の輪を贈っている。最高難度の知恵の輪をすぐに解いてしまう妻。ある年…
脚光を浴びる小説を世に残したい…でも私は要領が悪くセンスもない。ましてや人生の時間は有限…
僕が車で山道を走っていると(事故多発)の看板と(警笛鳴らせ)の標識が見えてきた。この辺りは霧が発生しやすい上に急カーブの連続。僕は路肩に供えられた花を横目に慎重にハンドルを操作した。「動物が飛び出してくるから気をつけて!私はそれで…」僕はクラクションを鳴らして声をかき消した。
僕は小さな翼を羽ばたかせ食糧を探していた。葉の枯れ落ちる肌寒い季節になったのに彼女だけは…
大雨の日の夜、男は車で事故を起こした。それから十年経ったある日の夜、男はヒッチハイカーの…
灯油だろうか?ガソリンだろうか?街中で小さな容器に入った油を被る男の映像を見た。自暴自棄…
最近私はよくケガをする。でも今日くらい悪いことは忘れたい。今日は私の41回目の誕生日。自分…
「こんな国に生まれたくなかった。やり直したい…」成人を迎えた俺は神さまに強く願った。そし…
僕たち夫婦は離婚した。妻がロボットメーカーの重役だった事もあり、親権は妻に渡った。遠くに…
あれから四十九日。エンドロールも終わりを告げ、いよいよ旅立つ時が来た。「お疲れ様です。ゲームクリアです。最後に聞かせて下さい。あなたがこのゲームに参加した理由を」「ぼくなりに出来ることがあると思ったんです。あの青く混沌とした世界で」ぼくはそう答えると遥か下の青い星を眺めて泣いた。