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ここは陽の光が届かない地下迷宮。人を襲う魔物に死の罠、地上の常識など一切通用しない。石積…
気軽に来れる場所でないことは分かっていた。目的地へ続く坂道はアクセルペダルを目一杯踏み込…
僕には密かな娯楽がある。ネットオークションで珍しいアイテムを競り落とすことだ。最近競り落…
どうした?元気ないな。えっ?作業は決められた順番通りにやれって嫌味な部長に怒られた?へえ…
僕はカップ麺をよく食べる。だから彼女が魔法の砂時計をプレゼントしてくれた。食糧をストック…
「おやまあ…誰に断って入ってきたんだい?」魔女の棲む地下迷宮へやってきた私。迷宮内には魔…
「元気なうちに聞いておけばよかった…」病室のベットで娘の私に見守られ、いつ息を引き取っても不思議でない容態の父。急に目を見開き、何かを訴えるように口を動かし、力尽きた。咄嗟に口元を注意深く観察した私はニヤリとした。「座布団」確かにそう言った。父愛用の座布団から出てきたヘソクリ。
人混みでは森に隠れる木の如く周囲に溶け込み距離を詰める。人通りの少ない道では長めに距離を…
古代にいたとされる巨人の骨や足跡を発見した考古学者。彼は死に際、悔しさを滲ませながら妻子…
目出し帽を被り、包丁片手に金庫の金をここに詰めろと窓口の女性を脅す男。私が郵便局の扉を開…
病院食は病態に応じて作る。柔らかく煮たり塩分を控えたりなどだ。しかしこれは一体どういうわ…
「なぜ大勝ちしたかって?お前さん自分の子よりよその子が優秀だからって、よその子に自分の時…
「ねえ見て!調理器具コーナーにいる女。フライパンを手に取って振ってる」「ぼくもやるよ。商…
職場の後輩が入院し4人部屋を選んだ。聞くと環境が悪いと言う。なぜなら隣りからは耳障りなオジサンの独り言。お向かいの爺さんは息を吐くように屁をたれる。斜め前のオジサンは仕事の電話をしてるアピールをする。後輩は最悪ですと言う。それは小説のネタになるから悪くないと作家志望の僕は思った。