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ぼくは夢の中で過去の自分(少年)と対面した。人生をリセットしたい。そう思っていたぼくは少…
焚き火台で火の粉を飛ばしパチパチ、ジリジリと音を立てて燃える薪。左右に忙しく回る二層式洗…
過去に自己啓発本を読み漁った僕は、ネガティブな思考が自分にとってマイナスなことは理解して…
半袖では肌寒くなり始めた秋の夕暮れ、僕は茜色に染まった海岸にいた。気が滅入るといつもここ…
わたしには上を向く癖がある。というより意図的に上を向いている。雲に覆われ星一つ見えない夜…
昼寝して夢の中でショートショートを二つ仕上げ、勢いに乗ってもう一つといういい所で目覚めて…
苦しければ苦しいほどいい 惨めなら惨めなほどいい ぼくは物書きだから 苦しさなしで苦しさは表現できない できたとしても、それは伝わるだろうか? 苦しんでいる君の心に 頭のいい奴でも要領のいい奴でもない 不器用なぼくにしか書けない物語 君に送るから
子どもの頃、ぼくはずっと不思議だった。 雨に打たれながら車道で仰向けに寝て空を見つめるオ…
リカオンの群れから身を守るため自ら崖のふちに立つ鹿によく似た草食動物たち。今にも滑り落ち…
鍵をなくしたぼくは扉を開けれなくなり困っていた。 腕利きの鍵師に相談すると、鍵師は首をか…
昭和六十年、冬。携帯電話が普及する前の時代。 当時小学生だったぼくの元へ送られてきた、送…
ぼくはお正月に欲張ってたくさんの餅を頬ばり、喉に詰まらせ他界した。 気がつくと果てしなく…
どんなに嫌気がさしても、どんなに無気力になっても、自ら器を壊してはいけない。 それが君に…
「あの、すいません。これって何の行列ですか?」 街の中で長い行列を見つけたぼくは、そこに並んでいた年配の女性に声をかけた。 するとその人は、見たらいけないものを見てしまったかのようにサッと目をそらした。 行列の先が気になったぼくは、先頭へ向かって歩きだす。 しばらくしてまた、並んでいる人に声をかけた。 今度は男子学生で、学校帰りなのか制服を着て背中にバックパック、手にバッグを持っている。 男子学生は小さく首を左右に振ったあと、口の前に指でバッテンを作り困惑したよう