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地方移住を促すにはまず何をすべきか?

フォロワーさんから「地方移住者の定住促進についてのご意見が聞きたい」とのご質問がございましたので、今回はありきたりなきれいごとを並べた地域創生記事ではなく、私がこれまでに取材をしてきたことも踏まえて、「地域創生」についてお話ししようと思います。

地方移住はもう数十年前から話題にはなるものの、どんな取り組みもなかなか上手くはゆかず、知らぬ間にフェードアウトしているものがほとんどです。なぜこんな状況になってしまったのでしょう?

現状をしっかり把握することにしましょう。

都会から田舎に移住を考えるのはどんな方々でしょうか?「若いうちに老後の資金を貯めてFIREしゆっくりのんびり暮らしたい」「都会の人間関係に疲れて人の少ない田舎でのんびり暮らしたい」などといったケースをよく耳にしますよね?

しかし田舎でいざ生活をしてみると、こんな問題が山積みです。

・都会以上にご近所とのコミュニケーションが必要
・海辺は気持ちよさそうだけど、実は潮風で部屋がベタベタになりやすく、車などは錆びやすい
・山間部は雪が降ったりすると身動きが取れず、雨が降ると土砂崩れや鉄砲水の危険がある
・山間部は獣害や虫との闘い
・大きな病院が少なく、警察や消防署なども少ないため、何かあった時の対処が間違いなく遅れてしまう
・車が無いと買い物にも行けないなど、生活がかなりしづらい

実際に断念して、都会に戻ってしまうケースがかなり多いのが現状です。

現実的に「地方移住者の定住」を考えるなら、その町もしくは村自身が変わらなければなりません。その土地自身が地方移住者を歓迎する体制になっていないと、地方移住者はまた他の土地へ移ってしまうでしょう。

まずやるべきは、

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鉄の扉を開けてみた

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