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「ありがとう」の効能

先日、仕事の合間にコンビニでお昼ごはんを買おうと、仕事仲間と一緒に入って会計を済ませ、ロケ車の中で食べようとした時、その仕事仲間が「さっきレジで弁当を受け取る時に『ありがとう』って言ったけど、なぜ?」と聞かれました。

皆さんはどうですか?商品を購入して商品を手渡された時、お釣りを渡された時、レジの定員にどんな言葉をかけますか?

特に言葉はかけない…という方も多いと思いますが、私はいつも「ありがとう」と言うように心がけています。

今回のお話しするのは、「なぜ商品を購入した側なのに『ありがとう』と言うようになったのか?」です。

私も昔はわざわざ言うことはなかったように思います。いつからだろう?何がキッカケだったのだろう?これがなかなか思い出せなくて、昼休みは終わり午後の仕事も終わって帰宅し、桃の香りのする入浴剤の入った湯舟に浸かっていた時、ふと思い出したんです。

私はどうも人と接する時に踏み込み過ぎる癖があるようで、言葉が過ぎるというか、おせっかいというか、不快な気持ちにさせてしまうことが多いようなんです。実際に人間関係のトラブルは、まぁまぁ多い方ですしね。

なのでこれでは宜しくないと思い、原因を考えたところ、相手の投げてきたボールに対して、適格なボールで返そうとし過ぎなのだという結論に。

言葉って本題の前後が大事だと思うんですよ。本題に入る前の助走があって、本題があり、その後にゆっくりスピードを落としてゆくような。いきなりど直球な正論でズバーン!とボールを投げられても、投げられた側としては「聞いてほしかっただけで、そんなつもりじゃなかったのに~」ってなっちゃう感じでしょうか。

コスパとして考えるなら、合理的だし効率的ではあるのですが、人の感情ってそんなに単純なものでもありませんから、じゃあどうしたら良いのか?と考えた時、「本題以外のもっと細かなコミュニケーションを大事にしてみてはどうか?」と思い立ったんです。

そこで始めたのがコンビニや飲食店のレジでの「ありがとう」だったんです。

客なんだからわざわざ言う必要ないんじゃないの?って思う方も多いと思うのですが、コレかなり良いです。良いこと尽くめです。

意味合いとしては「購入した商品を袋に入れて箸やスプーンを入れてくれてありがとう」なんですが、お金を払っているからといって、何かをしてくれたら、普通に「ありがとう」はアリでしょって思って、毎回言うようにしたんです。別に「ありがとう」の一言言ったところでたいした労力ではないし、損するわけでもないからと。

コレの何が良いかというと、まず自分自身が店を出てから、なんか少しだけ気分が良いんです。「嬉しいやっほー!」までにはならないにしても、「ほっこり」ってやつです。

店員によってはたまに「えっ?」って顔を見上げる方もいらっしゃって、その店員さんが後で「変なやつだなぁ」と思っているのか「ほっこり」してくださっているのかはわかりませんが、そういうのを想像しても、あとからジワジワ来るんですよ。それにウチの近くは留学生らしき方が多く、レジの多くは外国の学生さんの確率がかなり高いんですよね。異国の地でアルバイトして「ありがとう」って声をかけられたら嬉しいのかなって思ったりもして。

こういうのなんか良くないですか?ボランティアのように直接支援しているわけでもなく、ナニかの役に立っているわけでもないけれど、けして悪ではなく、あわよくば誰かがちょっと「ほっこり」みたいな。

もしかしたら自分が気持ち良くなりたいだけかもしれないけれど、こういう小さなアクションってけっこう大事だと思うんですよね。

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