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情報は無料という概念の終焉

インターネットが世の中に普及し始めてから約30年。もちろんその前から存在はしたけれど、一般に爆発的に広まったのはここ30年ほどです。

見知らぬ人と繋がれたり、無料で様々な情報が手に入ることから、一気に世界に広まりました。検索サイトで知りたい情報を検索すれば、本当かウソがわからないような曖昧な情報も含め、数万件がヒットしたりしますし、SNSでは、昔知り合いだったけど、疎遠になってしまった友達などにひょんなことから繋がったりもできて、コミュニケーションにおいて「距離」という概念が、良くも悪くも「物理的」なものから「心の距離」のような曖昧なモノに変化してしまったように思います。

私自身も、映像業界で仕事をする立場でありながら、最近では情報番組はほとんど視聴しなくなりましたし、視聴するといえばドラマくらいでしょうか。事件事故はネットで最低限の情報は入ってくるし、バラエティ番組も違法動画などに対抗して、オフィシャルが無料での配信をしていたりしますから、特に不自由することもありません。

しかし最近ちょっと様子が変わってきましたよね。

テレビのようなCMが無いということで人気の出たYouTubeにはCMがうるさいほど入るようになったし、ネットニュースも肝心ところは有料記事になるし、SNSでも課金サービスが当たり前のようになってきました。これまで無料をうたっていたものがみんな、課金課金…と言い出したわけです。この流れはいずれ定着しますから、質の良い情報を得たいと思ったら、サブスクに加入したり有料の単発コンテンツを入手したりしなくてはならなくなりますね。

実はこの流れには私は大賛成で、というのも私はコンテンツを作る側ですから、視聴者の方々が制作者に対してお金を支払ってくださるのであれば、現在世間を賑わしている問題のように、制作者がメディアや媒体、企業や組織などに忖度することなく、より良い質の高いコンテンツが作れるからなんです。

もちろんそうなれば、チェック機関が無くなる…というデメリットもあって、コンテンツ制作者が暴走する可能性も出てくるわけですが、そのあたりは視聴者の方々がある程度判断してくださるのではないでしょうか。

とにかくこれは私も実証済みなのですが、このnoteでもX(旧Twitter)でも、アンチの方々って、批判したい相手には1円たりとも支払いたくないんですよ。

もちろんサブスクにしたり有料にしたりすると、本当に読んでほしい方々にも読んでもらえなくなったりもして苦労はするのですが、無料にしないと読んでくれない方っていうのは、本当にファンといえるのか?とも思ってしまうんです。

私のメンバーシップは250円/月なんですが、無料じゃないと読んでいただけないとなると、月に十本程度の記事を書いても、1記事につき数十円の価値も無いのか…となり、だとしたら記事の内容自体に問題があるんじゃないか?とも思ってしまうわけです。

思ったことを吐き出したいだけであれば、わざわざ発信する必要もないし、発信したとしても細かな表現に気を付けたりする必要も無いですよね。吐き出したいだけなんですから。

でも私は、ただ吐き出したいから書くのではなく、皆さんにより良き情報を届けたいと思うから書いているのであって、メンバーシップにすることで治安の良いより良き環境で読みたいと思ってくださる皆さんに、これからも言葉を、そして想いを紡いでゆきたいと思っております。

長文失礼いたしました。

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読んでくださりありがとうございます。サポートいただいたものは映像動画コンテンツ制作費用として大事に使わせていただくと共に、昨年の心臓手術、今年の難病発覚と病院代もかさんでいるので、その足しにさせてください。