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〜 凛として柔らかく Vol.2 〜







物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう心を込めて作っています
ストーリーは、一つではなくどんどん増えていくもの、これからのストーリーを作るのは、あなた
あなただけのストーリーを楽しんで行って下さい♡
こちらでは、リボンの物語を紹介しています楽しんでもらえたら嬉しいです♪


〜 凛として柔らかく 〜

お天気も良く、雲ひとつない青空
走らせる車も軽快に風を切る
車内では友達との会話も、軽やかに弾む
『今日のランチめっちゃ楽しみなんだけど』
『私も!どんなだろうね!』
私も友達も、気になるお店があればすぐに行ってみたくなるタイプ
今から向かう店は、スープ専門店
最近は、何かに付けて専門店というものが多い気がする
まぁ、その〈専門店〉に惹かれてお店に行くので、特化された店がたくさんあるのは嬉しい
今回の、専門店はどんなだろう。と数日前から楽しみにしていた
『ナビによれば・・・もうすぐじゃない?』
『あの辺かな?』
大通りから少し脇にそれた道を進む
路地裏にあるので、少し場所が分かりづらい
ゆっくり車を走らせ、店らしき建物を探す
『あ!まって!ここだわ!!』
ゆっくり進んでいても、うっかり見落としてしまうのではないかと思うくらい、小さな看板を見つけた友達は、誇らしげに場所を伝える
場所の確認も出来た事だし、次は駐車場を探す
車は便利だけど、駐車場に困るのが、どうにかならないかと思うのは運転手だけだろうか
幸い、近くのパーキングが空いていたので、時間をかけて探す手間が省けた
·
白い壁の真ん中に可愛いアーチ型の扉
その扉の両脇には、丸い窓が2つずつ並んでいる
『可愛いお店だね』
明るい色をした木の扉を開けると、中はログハウスのような作りになっていた
吹き抜けのある空間は、広くゆったりとした雰囲気に感じる
キョロキョロと辺りを見渡しながら、案内されたテーブルへと向かう
『やっと着いた』
ふぅっ、と一息ついて着席し、眼の前にあるベリーの入ったお水を頂く
『お水もオシャレ』
『レモンは見たことあるけど、ベリーは初めてみた』
見るもの全てが可愛くオシャレに見えるので、そわそわが止まらない
いつもは、昨日の夜ご飯をお弁当に詰めるとか、コンビニ弁当だとか、オシャレのオの字もないようなお昼なので、たまにはこういう所に来て、オシャレを忘れないようにしないとなぁ、と少し女子力をUPさせる
『何食べる?』
友達が広げてくれたメニュー表を覗き込む
アスパラとベーコンのコンソメスープ、人参とトマトのビーフスープ、北海道産白いとうもろこしのコーンスープ・・・
専門店というだけあって、スープの種類が豊富で、どれも美味しそうに見えて選びきれない
·
悩みに悩んで、ひよこ豆と根野菜のトマトスープを頼んだ私は、今度はバイキングになっているパンを取りに行くことにした
ここはパンも美味しいらしい
いくつかパンを見繕って、席につく
『今日は誘ってくれてありがとう。あと運転も』
『こちらこそ、ありがとう』
『最近、忙しくてのんびりする事なかったから嬉しい』
『お疲れ!今日はいっぱい遊ぼう』
多忙な友達と会うのは1年ぶり
やはり〈会う〉のと〈オンライン〉は違う
オンラインでも楽しく話したりするのだが、空気感やお互いの距離感を実感出来るのは、会って確かめるものなのだなと
改めて思うのだった
『会うの久々だね』
『うん!やっぱ会うって良いね。会えて嬉しい』
『これからもっと会おうね』
友達も同じ事を思っていた事に、少し嬉しくなる
〈会う〉事に、世間が厳しくなっていた時期が懐かしく思ってしまう
美味しいものを共有して、楽しい話を目と耳でその場で聞いて、同じ空間を同じ温度で過ごす
これはオンラインじゃ出来ない事
どの事柄にも素敵な事はあって、悪いとこもある
表裏一体で生きる私達は、今日も目の前を楽しむ
『ねぇ?今度はどこ行こうか』
友達は私に問いかける
『海鮮の美味しいとこに旅行は?』
『いいね!よし、今から本屋行くよ』
しばらくぶりの旅行は、どんな事が待ち受けているのか今から楽しみだ
コロコロと笑う声は、鮮やかにはっきりと聞こえ、歯を見せて笑う
『凛として柔らかく』も、胸元で笑っている
澄み渡る青い空は、どこまでも広がり遠く海をも超えていく
どこまでも、どこまでも、遠く空が続く限り
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