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〜 銀の月 〜

〜 銀の月 〜

リボン作家の『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう
心を込めて作っています
こちらでは、リボンの物語を紹介しています
楽しんでもらえたら嬉しいです♪


~ 銀の月 ~


そろそろみんなが寝静まる頃
まだ隣ではゴソゴソと自分の寝る位置を確認している

『もう寝ないと起きれないよ、おやすみなさい』

そう言って私は、額にキスをした
どこかうつろげな瞳が安心したのか閉じていく
頬をそっと撫でて
頭をそっと撫でて
『おやすみなさい』

今日は月が大きく私たちを眩しいくらいに照らしている
月の光がまるで階段のようで
窓際へと繋がっている

毎日忙しく少し疲れているのか
涙もろくなっている私がいる
月明かりは少し気弱になっている私の道を
大丈夫だよと優しく導いてくれていた

このままここで見ているだけは、いけないだろうか

そう思った瞬間
寝返りをした、あなたは深く息をした
私の気持ちを見抜かれたかと一瞬ハッとする
気持ち良さそうに幸せそうに眠る横顔に
心が穏やかになった

「どんな夢をみているのかな」

薄明かりに照らされる横顔に
そっと手を添える

眩しいほどの銀の月が私を照らす
スッと背筋を伸ばして窓際へと足を運んだ

深く静まる漆黒の世界に
ただひたすらに輝いて穏やかに
ただひたすらに優しく私を包み込む





インスタの紹介文↓↓
『銀の月』

大きな窓の向こうに銀の月
白く輝き光を放つ

手を伸ばせばすぐに手が届きそうな程
大きな大きなお月様
そばで寝息をたてるあなたの隣で
私はクスッと口角をあげる

「どんな夢をみているのかな」

薄明かりに照らされる横顔に
そっと手を添える

深く静かに呼吸する暗闇に
銀色の階段
月明かりだけが私を優しく包み込む


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