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移民の在り方についての考察

移民について、いろいろな意見があるけれども、表面的な議論の前にその人の移民に対する立ち位置を整理しないと上っ面な議論に終わってしまう。
極端な意見を持つ少数派はさておき、大体下記のように分類されるのではないかと思う。

【① 認めない派】
原則移民は嫌。結婚して帰化するなら認めるが、他国籍の永住外国人は一切認めない。帰国前提で就労する外国人は認める。

【② しぶしぶ認める派】
原則移民は嫌。結婚して帰化するのは問題なし。永住外国人も理由があるなら認める。帰国前提で就労する外国人は認める。

【③ なんとなく認める派】
少子高齢化だし、ある程度は移民は仕方がない。

【④ 積極的に認める派】
ある程度の節度をもって、日本も活力ある移民国家になろう。

大雑把な分類だとこのようになる。ネットで大騒ぎしているのは①と④だと思うが、現実的にはこのような形にはならず、実際問題は②と③で落としどころを探していくということになるだろう。

次に、移民の在り方について。
特に外国人を差別したりする気はないが、日本の中に別の国ができあがったようなコミュニティが存在する地域があり、その住民とは生活で交わることもなければ言葉も通じないという現実があり、なんとなく薄気味悪いと不安に感じることがあるかもしれない。

知らず知らずに増えてくる文化も生活習慣も異なり、言葉も通じない外国人に対して個人的に対応することに不安を感じるのは当然のことだ。
それならば移民は不要だと考えるのが②で、自分の周りにいなければ別に構わないと考えるのが③なのだと思う。

実際問題、日本の抱える少子高齢化、労働力不足の問題に対して、移民で解決するのか、まだ発展途上のロボットやAI技術に頼るのか、静かに経済的に沈んでいくのか、議論がまったくなされていない。
きっと、すべてが中途半端に終わり、衰退していくしかないのかと思うと憂鬱な気分になるが、少なくとも極端な感情的な議論ではなく、現実問題としてどう対応するのかという前向きな議論が必要だといつも感じる次第である。


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