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生活の糧になるもの

4月から、環境がガラリと変わった。



もともとは旭川で、カフェの店員をしていた。
仕事が無い時は昼寝をしながら過ごした。
お客さんとお話しするのが楽しくて、昼寝も快適で幸せで、一生このままでもいいなと思ったことが何度もある。



そんな矢先に、カフェの閉店が決まってしまった。



これからどうしようかと考えているうちに、なんやかんやと時が流れて札幌に引っ越した。
そして今、縁あって、デスクでこの文章を書いている。
人生はなにが起きるかわからない。



一人の生活も3か月が経過した。
大学生の頃に少しだけ一人暮らしをしていたけれど、当時はひたすら寝る日々で、「暮らせている」と公言していいのか分からないような自堕落な生活を送っていた。
その頃に比べたら、今は料理も家事も(下手だけど)出来ているので、案外「暮らせている」と思う。



とはいえ、洗濯物を取り込む作業が苦手で、何度か洗濯を失敗している。
築50年の古物件なので、早くも虫が出てきているし、シャワーの水圧も弱い。
それでも、うきうきしながら帰る日々だ。
今、この生活がとても気に入っている。



カフェ店員の時はシフト制で、勤務時間はコロナ禍以来、多くても5時間ほど。
心身に余裕があって、夜更かしが日常茶飯事だった。
今は週5日の8時間勤務。
おかげで自由時間が限られて、やりたいことを厳選しながら眠れている。
出勤時間や自由時間の変化が、生活リズムを整えてくれたように思う。



経験してきたことと違う職種は、3か月が経過した今でも新鮮。
今は、取材や撮影のたびに生まれる新たな出会いや刺激がやりがいだ。
人との関わりが仕事の大部分を占める点では、前職も今も同じ。



仕事や環境が変わっても、根底ではなにも変わらない。
これからも、引っ越したての気持ちを忘れないで、うきうきしながら帰る日々を送りたい。

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