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ストロボと自然光の上達へのアプローチの違い

拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のことと心からお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り、厚く感謝いたしております。
なんて、難しいご挨拶は 抜きにして 今回は、カメラのストロボ使用時の撮影とストロボを使わない時の自然光での写真撮影の考え方の違いを語ろうと思います。

「ストロボって難しい」と思う方が少しでも敷居が低くなれば嬉しいです。

この2つの写真は先日撮ったのですが、どちらがストロボを使った写真か分かりますでしょうか。なんとなく右の写真の方が明るく見えるから右だと思うんではないかと思いますが、正解は左側の写真がストロボを使用してます。

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それでは、各写真ごとの説明をします。まずはストロボ未使用の右側の写真です。「絞り F1.8、シャッタースピード 1/1250秒、ISO100、現像時に露出+0.5」としました。私はストロボを使わない自然光だけで人物撮影する場合は、スポット測光にして顔に露出を合わせてます。そうすることによって、雰囲気が出るような逆光のシーンでも顔が暗くなったりシルエットになりません。

撮影モードはマニュアル露出モードで「絞り値」をまず決めてから「ISO感度」と「シャッタスピード」を決定しています。

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続いて、ストロボを使った左側の写真です。昼間の明るい時間でもストロボは有効でして、この撮影を日中シンクロとも呼びます。「シャッタースピード1/250秒、絞りF5.6、ISO100、現像時に露出+1.0」としました。ストロボを使うときは、マルチ測光にして背景に露出を合わせます。人物に立体感を出したいときは、露出をマイナスにします。

もし背景の露出を合わせて、人物のほうが明るくなってしまうシーンなら、ストロボを使わなくても良いシーンです。無理にストロボを使う必要はないでしょう。

まず、シャッタースピードの決定ですが、ストロボには同調速度というのがありまして、カメラによって決まっていますのでその速度に合わせましょう。大体 1/160〜1/250秒となってまして、それ以上の速度にすることが出来ないようになってます。ご自分のカメラの最大はどこになるのか確認してみてください。

同調速度よりシャッタースピードをあげることが出来る技もあります。ハイスピードシンクロ機能があるストロボを使うことによって、好きなシャッタスピードでストロボを光らせることもできます。ですが、消費電力が高いためバッテリーが早くなくなったり、ストロボのチャージ時間もかかります。大型ストロボでない場合は、おすすめしません。

話が少しそれましたが、背景の露出を決めてカメラ側の設定が終わったら、次にストロボの光量の設定をします。ストロボをカメラの上に載せて使うことを「オンカメラ撮影」、カメラにトランスミッターと呼ばれる送信機を使うことで無線でストロボを光らすことのできる「オフカメラ撮影」があります。今回はオフカメラにて撮影してます。

ストロボと人物の距離の決定をする最も簡単な方法は、ストロボの機材が写真に映らない場所で、人物に一番近い位置です。もちろん、撮影のシチュエーションにもよりますが、私はこの位置が気に入っています。人物にストロボが近いほど光は美しくなります。距離を離しすぎると立体感の無い感じになります。

ストロボの高さについては人物の頭1個分上くらい、角度はカメラから左45度くらいで、人物の顔の鼻の頭をめがけて光を当ててます。ストロボの設定はマニュアルモードにして光量を設定します。

光量は 1/16くらいを初めの基準値として、まず撮ってみてカメラで確認して、明るすぎるなら 1/32、1/64、1/128、1/256として下げて、暗すぎなら 1/16、1/8、1/4、1/2、1/1として上げてください。

文章が長くなりましたが、ストロボ撮影での設定は以上となります。一番、何が言いたかったのかというと、ストロボ未使用では人物に明るさの露出を合わせますし、ストロボ撮影では背景に明るさを合わせてからストロボの光量を設定するということです。これを覚えてないと、野外で撮る時などは混乱してしまいます。

というわけで、楽しいカメラライフをお過ごしください。よろしかったら「スキ」や「シェア」していただけると幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございます。

敬具











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色井紀真
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