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外国語についてー最近、すこし考えが変わったこと

私の英語との付き合いは、長い。生まれて割とすぐに、日本からテキサスに引っ越して、数年住んでいた。赤ちゃんの頃のことは、記憶にないけれど、家族は日本人でも、外にいれば、ずっと英語が聞こえていたはずだ。覚えてはいないけれど、近所の子と遊んだりしていたというので、多少は、話していたようだ。

帰国後、ずっと大人になるまで日本で過ごしたけれど、常に、本や、習い事、中学校からは授業を通して、英語に触れていた。私は、言語が好きで、英語や、古語、漢文といった、普段使わない文字列を見ると、嬉しくなるので、喜んで勉強していた時期もあった。

30代の後半にアメリカにきて、15年以上になった。よく、「ペラペラなんでしょ。」と言われるが、実は、私の英語は完璧ではない。特に発音。特に、RとLの発音、あと子音でも不得意なのがあって、先日も、"Color"というとき、Lが甘く、「『から〜』って何」と聞かれて、再度、『Co Lor』っと気をつけて発音して、「あー『Color』ね。」なんてことがあった。

前は、英語、通じなかったり、笑われると、悔しいなどもあって、上手くなりたいと思っていた。けれど、今は、それほど、気にしていない。聞き取りは、問題ないと思うし、複雑なことでも、おおよそ、言いたいことが言えるので、暮らすのには足りている。

時に、私の英語を笑う人がいるけれど、笑たい人は笑えば良いと思っている。それを言えば、完璧と思ってる私の日本語を笑う人もいる。「訛ってるー。」など。私は、どうも、関西弁にしても、標準語にしても、訛ってるらしい。

ただ、ここ数年、外国語について、考え方が変わった点がある。

以前は、『日本人が英語圏に住むのに、別に、英語を話せる必要はない』と考えていた。英語が話せないまま、アメリカに住んでいる移民がたくさんいるし、話せるようになってから来るのでは、いつまで経っても来れないから、言葉のことは心配せずにきて、覚えたい人が習えば良いと思っていた。

でも、パンデミックを体験して、『外国に住むのに、その国の言語は知っていた方が良い』という意見に、変わった。住んでる国の言葉がわからないと、ニュース、法律、宣言、近所の噂話などに、アクセスできず、危険だと思うからだ。完璧に話せる必要などない。けれど、ある程度、できた方が良いと思う。

何かあった時、日本語しかできない状態で、アメリカに住んでいる場合、①日本語で、アメリカの状況について解説した文章や情報を見る、②日本語コミュニティーに頼る、あるいは、③言葉のできる家族友人に頼る、などになる。けれど、これら全部、直接の取得する情報ではない。よくて2次情報だ。2次情報は、バイアスがかかっていることがあるし、自分で間違ってるかどうか、確認できないとすると、辛い。

日本語と比べて、スペイン語、中国語、韓国語が母国語の人たちは、アメリカに住んでいる人数が、日本人とは桁違いに多いので、情報も多く出回る。英語が話せなくても、大丈夫なのではと思う。日本語は、大都市でも、コミュニティーが小さすぎる。小さい村ぐらいの感じだ。③の英語のできる家族に頼るというも、良いようで、いざという時に頼りになるとも限らない。いつも仲が良いとも限らないし、相手が間違った情報を信じている可能性もある。

私自身、今は、英語圏以外の国に行って住むのは、ちょっと無理かな、と思っている。昔なら、あんまり気にしないで、引っ越ししたかもしれない。

なので、外国で住みたい人たちは、用意を進めながら、語学の勉強をすることを、すすめる。もちろん、何があっても、大丈夫な人もいるだろう。その場合は、そんなこと気にせず、どんどん移住すれば良い。ただ、数年の海外赴任とか、お金持ちは別として、日本語コミュニティーをあてにするのは、すすめない。

じゃぁ、どうやって、習得するかというと、思うに、語学習得に、近道は多分ない。ただただ、『覚える』、『話す』、『読む』、『聞く』、『忘れる』、『間違う』、『笑われる』、『自分でも笑う』などのバリエショーンを、繰り返す。そして、ずっとやってると、少しずつ上手くなってる。

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