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私の好きな 石垣りんの詩

『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』

久しぶりに読んでみた。

いつも、少し泣きたくなる。

家事が女性だけの仕事だった頃。

毎日、愛情だけでもなかっただろう。好きで家事したり、子供の世話をしていたばかりじゃないだろう。男の我儘に、腹が立ったこともたくさんあるだろう。そんな、私の前にいた女性たち、母や祖母たち。

石垣りん、それを言わずに、読者に想像させる。

最後に、女の涙や悔しさまで、ぜんぶ、ひきつれて、肯定してくるので、かなわない。

この詩は、お説教だと思う人がいるかもしれない。でも、たぶん、それはちがう。

綺麗ごとでもない。

りんさん、わかってて、言ってるだねと。




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