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逃げて悩み続けても人生を好転させる方法をnoteにまとめておきたい


10年ほど前、僕は最初の会社を退職した。

寮生活を送っていたため次の住む場所を決めなければならない。
ぼくはとにかくITエンジニアに心底嫌気が差していたし、会社とは物理的に距離を置きたかった。
そして何を思ったか、なぜか都心からはちょっと遠い東村山という場所へ逃げた。もちろん縁もゆかりもない場所だ。

いま思えば、あの時”逃げた”おかげで今の自分があると思っている。
でも当時の自分は、逃げてその先何があるかなんて考える余裕がなかった。ネガティブの塊のような状態だったので当然のことだろう。

”逃げた”先に何が待っているのか。
いまの自分がそこそこ恵まれた人生を送れているのはどうしてなのか。

いまに至るまでのプロセスをちょっと紐解いていきたい。

やりたくないことから逃げる


社会人の1年目は分からないことだらけだ。
仕事のことだけではない。自分がやりたいことすら分からない。

自己分析などで自分が分かれば、もう少し世の中元気になっているだろう。
ほぼすべての20歳前後の人は自分が分からないまま社会に放り出されるのだ。

ぼくは大学の推薦枠を使って就職したのだが、たぶん周りの学生とは比べ物にならないくらい”やりたいこと”を考えず、そのまま社会人になってしまった。

そのツケが回って、1年ちょっとで会社を辞めることになる。

ただ、それは後悔していない。
いま大学生に戻ったとして、”やりたいこと”を見つけるためにどんな行動を起こすか考えてみたけど、インターンシップや先輩の話を聞いたところで、

あぁ!これが天職やぁ!!!!

とはならない自信があるからだ。もうこれは120%自信がある。
理由は後ほど。

ご飯を食べるための仕事をする


天職が見つからない以上、ご飯を食べるための仕事(ライスワーク)を見つけなければならない。お金がないと生きていけないからだ。

もちろん、モチベーションは低いので淡々と仕事をこなす毎日だ。
Z世代はやる気ないねぇ…とかよく聞くが、
たぶんどの時代の20代も、ほぼみんな「本当はもっと人生を充実させたいッ!」という気持ちと葛藤しながら生きている。仕事に精が出ないのは当たり前である。

それが結果的に”やりたい仕事”だったと後から気づく可能性はあるが、本人は気づいていない場合もある。気づくにはまだ人生経験が足りないのだ。

ずっと悩み続ける(でも大事な期間)


しばらくはずーっと葛藤の日々だ。

ひとり身であろうと、結婚しようと、子どもができようと、ライフスタイルがどんなに変わったとしても、自分の人生についてずーっと考える日々が続く。
時には家族に迷惑をかけるほど思い悩むこともあると思う。

ただ、そうなってしまうのは自分だけではない。
…と当時の自分に伝えたい。

みんな苦しい。だからみんな不機嫌なのだ。

人と関わることでちょっとずつ見えてくる


ご飯を食べるための仕事を日々こなす中で、自然といろんな人と関わるようになっていく。
自分が意図した人脈ではなくても、仕事上の付き合いはできてくる。

その付き合いの中で、毎日のように会う人もいる。
そういう人からふとした一言、会話が起爆剤になることがある。

ぼくの経験上、人生を変えるための起爆剤となりうるのは自分ではなく、他人きっかけであることがほとんどだ。

たとえば、

「いろはまるさん、説明上手っスねぇ~!」

と言われると、「あれ?講師とか向いてる??」と思っちゃう。

「いろはまるさんは、相談に乗ってもらうと自分事のように考えてくれますね」

とか言われると、「おっ!カウンセラーもアリなのでは?」とか考えてしまう。デヘデヘ……💦

自分ひとりだけで考えを巡らせて「よし、カウンセラーでいこう!」と決めたとしても、たぶん次の一歩は踏み出せない。
自分が決めたことを踏み台にして行動を起こすのは簡単なようでとても難しい。

逆に、他人から言われた(褒められた)ことを踏み台にして行動を起こすのは比較的簡単だ。
もっと言うと、何人もの人から同じことを褒められたら、さらに行動に弾みがつく。人の力は偉大だ。

答えが見つかってからがスタート


いろんな人から褒められたり意見をもらっていくうちに、天職ポイント?がたまっていく。
たまっていけば自然と天職につけるかというとそうではなく、最後はやっぱり自分が覚悟を決めるしかない。そこからが本当の大人の始まりだ。

人生は残酷で、他人と上手に関わって天職ポイントをためていける人と、人との出会いがなくてポイントがたまらない人もいる。
人とは出会っているけど運悪く刺激になるような会話ができず、なかなか答えが見つからない人もいる。一生見つからない人だってたくさんいる。

つまるところ、与えられた環境、関わる人、自分の心持ちで、答えが見つかるかどうかが決まるのだと思う。諦めたらそこで試合終了なのである。

いま思うこと


それほど仕事に興味はなくても、雑談や飲み会にもっと積極的になっておけばよかったなぁ…と思う。

ぼくの場合、自分を変えてくれるのは他人であることがほとんどだった。
自分の意思がきっかけになることなんてほとんどない。最後の「覚悟」を決めるところだけだ。

人を大事に。人に興味を持つこと。そして恩は返す。
そうすれば他人が自分を導いてくれる。

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