房総の海で被写体を探す
こんにちは。irohaと申します。
この前、Xで知り合ったYさんとNさんに房総の海に連れて行ってもらいました。
海辺に向かう道中で
「今から行くところ何も無いよ〜」
「被写体は自分で探すんだよ」(意訳)
と言われまして、正直これは厳しい……と思いました。
私の撮影スタイルは都心でのストリートスナップがほとんどで、何も無いところで写真を撮るのは苦手でした。芝生だけの公園とか。
なので、今回は修行だ!!という気持ちで臨みました。
いざ房総の浜辺へ。
本当に何もなかった。
人は全然いないし、建物もないし、ただ広がる海。海風と波の音がひたすらに心地よく、心が洗われる感覚。天気にも恵まれて、良い感じに暖かい。
いやいや、何撮れば良いんだ?
なんとなく落ちていたペットボトルのゴミを撮ってみる。
自分の影とか。
人を撮ってみる。
ここらへんから心がノッてきた。
青い空、広がる砂浜に白いトラックが映えてた。
足跡を見つけた。
浜辺で撮った写真の中では一番お気に入り。
この人は1人で海を眺めながら、裸足で砂浜を一歩ずつ踏みしめて、全身で海を感じていたのかな。
題名をつけるとしたら「迷いなく」。
この足跡はまっすぐ続いていて、途中で引き返していないから。
足跡また発見。
題名をつけるとしたら、「世紀の第一歩」。
砂浜にこの足跡がぽつんとあった。
何かを生み出すためには誰かが第一歩を踏みだす必要がある。そんなことを連想した。
また人を撮ってみる。
CDのジャケット写真感がある。
仲間と海を眺めに来た。海水浴ができるわけではないのに。どんなことを思って、3人で海に行こうと思ったのか。何を思って眺めているのか。
海で働いている人には、この景色はどんな風に見えているのだろう。
浜辺にポツンと生えてる切り株のような何か。
周りには草が生えていて、まるで切り株を守ってるようだった。
凧揚げをしている人がいた。
強めの海風に吹かれてびゅんびゅん飛ぶ凧にエールを送る。
題名をつけるとしたら「頑張れ」
こんなところで海辺は切り上げてお昼ご飯に。
お店に入る前に待ち時間があったので、お店の周りを散歩した。
なんか良いなで撮った。
海鮮丼はすごい美味しかったけれど、あまりにも盛り盛りで食べきれなかった。悲しい。
色々考えて撮った風につらつらと書いていったけれど、全て後づけ。
でも、何もない場所でなんか良いなって思って撮ったのだから、自分の中に確かに意味はある。そう思えた修行でした。
それでは。
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