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川口市立戸塚西中学校で行われた「職業講話会」の様子をお届けします!#1

2月29日に川口市立戸塚西中学校で職業人を招いた「職業講話会」が行われました!様々な業種・職種の方をお招きし、お仕事の裏側や講師の方の経験や思いなど貴重なお話をお伺いすることが出来ましたので、講話会の様子を二部に分けて発信していきます♪

川口市立戸塚西中学校 職業講話会

川口市立戸塚西中学校では、今回卒業を控えた3年生を対象に様々な業種・職種の方をお招きし「職業講話会」を実施しました。
イロガミからは企業様や個人でご活躍されている方など、7つの業種・職種の方をご紹介させていただき、卒業前の3年生に職業人の方から夢を持つことの大切さ、挑戦することの大切さなど温かいメッセージが送られました♪



職業講話は生徒の皆さんの興味のある職種ごとに、各教室へ分かれて実施されました。
講師の先生や企業の方のお話を聞いている様子は真剣そのもの。
聞きこぼすまいとメモを取りながら聞いている子、教壇にまっすぐな視線を向けて聞いている子、新しい知識に驚いている子など反応は様々でした!

本記事では、音楽療法士やAIエンジニア、臨床心理士の方々の講話会の様子を発信します。

音楽療法士 馬渡 松子様

ミュージシャンや音楽療法士など幅広い領域でご活躍されている馬渡さん。

冒頭、生徒の皆さんは緊張しているのか馬渡さんのお話に首を振る子や頷く子など、反応は様々。そんな生徒の皆さんに「もっとリラックスしていいんだよ~!」と優しく声をかけて頂くなど、穏やかなムードで始まりました。

プロのミュージシャンとしてご活躍されていた頃、寝る時間もないほど多忙な日々を送られていたという馬渡さんのお話しに興味津々な様子!
代々木体育館のステージに立たれた経験や、音楽・芸術プロデューサーとしてアニメのOPなども制作された経験に生徒の皆さんも盛り上がっていました。

ミュージシャンとしてご活躍後、自分のやりたい音楽をやりたい!という気持ちが高まり、レーベルを設立されたとのこと。
しかし声が出せない、ピアノを弾くことができない神経症を発症したことがきっかけで、半年の療養期間を経てボーカルトレーナーへ転身されるなど、大きな人生の転機、想像できない大変な経験の様子に生徒の皆さんは驚きを隠せない様子でした。

そんな馬渡さんですが、音楽の知識や、プロ・メジャーでの経験を伝えていく中で、音楽には教育・福祉・アートすべてが存在していることに気が付かれたそうです。
挫折を知り、音楽のすばらしさを誰よりも理解されている馬渡さんのお話は、生徒の皆さんにとっても貴重な機会になったと思います♪

また、歌のうまさは正確性だけではなく、心と生活のバイオリズムが重要であるとおっしゃっていました。
歌が楽しいと、人間性が高まることに関係しているようで、これには生徒の皆さんもびっくり!卒業式。素敵な歌声を響かせてくれるといいなと思います♪
音楽療法士はどんなお仕事か、音楽で人に寄り添う。普段なかなか触れることのない職業だからこそ、新しい感性に触れた生徒の皆さんの表情も明るく、まっすぐな視線で話を聞く姿がとても印象的でした!

AIエンジニア 里 洋平様

種子島の農場経営のデータ分析などAI技術を活用し新しい地方産業を創造している株式会社Village AIの代表取締役 里さんより、会社設立のきっかけとご自身のお話、「AIエンジニア」としてのお仕事について幅広くお話しいただきました!
この現代社会におけるデータ分析やインターネット、AIと職業の関わりなど、様々なお話をお伺いすることができ、少しリアリティーのあるお話に驚きながらも真剣なまなざしで話を聞く生徒の皆さんの様子が印象的でした。

里さんは事業を始めたときの様子を振り返り、設立時は今よりインターネットが身近な存在ではなく、インターネットを使いこなすことの出来る能力が仕事にも直結していたと仰っていました。
今では、なんでもインターネットやスマートフォンで情報を収集できる時代。インターネットがあまり普及されていなかった時代の中で、里さんはインターネットに注目したプロジェクトを展開し、現在はAIを活用したビジネスに取り組まれています。
常に時代の最先端技術を積極的に取り込み、挑戦してこられた里さんのお話に、生徒の皆さんも驚かれた様子でした。

そもそもAIにはどのような役割や実例があるのでしょうか?
中古車オークションの仕組みやAIがどのように活用されているのか、企業の実例をご紹介いただきながら、分かりやすくご説明してくださいました。

人の力でビジネスすべてを行うには時間や正確さなどに限界がある。しかし、AIに学習をさせAIが予測まで行うことでその限界を超え、よりよいビジネスの意思決定をサポートすることができる!時代の流れと共に猛スピードで変化している技術をビジネスでも生かし、効率的にサービスを展開していくことの大切さを教えて頂きました。
専門的な用語も分かりやすく解説いただき、生徒の皆さんも里さんのお話しに夢中になっている様子でした。

里様:
「いつまでに、どれくらい、何を達成させるのか」という問いがビジネスだけでなく個人の目標でも重要です。
今と理想のギャップを逆算して課題に取り組むことが大切だと思います!

スキルやキャリアデザインの重要性は、これから大きな選択が待ち受ける生徒の皆さんにとって、非常に関わりの深いテーマなのではないでしょうか。
このお話を聞き、ぜひ今後の人生選択に活かして頂ければと思います♪

臨床心理士・公認心理士 鹿野 豪様

川越に拠点を置き、“生き方”や“心のこと”を心理の専門家である臨床心理士や公認心理士が落ち着いた空間で親身にサポートしている川越こころサポート室より、臨床心理士や公認心理士としてご活躍されている鹿野さん。
生徒の皆さんと対話をしながら進めていくスタイルで進行されたからか、緊張も次第に溶けていき積極的に発言ができる環境を作られていたのがとても印象的でした。

心をサポートする学問は大きく臨床心理学と精神医学の2つに分かれていることや、必要な資格、具体的にどのようなご職業なのかについて分かりやすくご説明頂きました。
また、生徒の皆さんがなかなか質問を言い出せない時には、「質問に対する答えが出なくても、頭も心も考えていて葛藤しているんだよ~」と心を専門とされている鹿野さんだからこその言葉を受けて徐々に発言が出てくるようになりました!

生徒:
具体的にどのような活動をされていますか?
鹿野様:
相談に来てくれた人が、どんな感性・価値観を持っているのかを対話の中で見つけていき、教えてもらうことで心をサポートしていきます。心は複雑で難しいもので、自分の心が分からなくなってしまうことがあります。そんな時、ありのままでいられる環境を提供することで、心が整うということに繋がることがあるんです。

生徒:
カウンセリングを行う際に、意識されていることはありますか?
鹿野様:
人との関わりやコミュニケーションにおいて安心や信頼はどのような行動で与えられるのか、という点を意識しています。
また、評価をなくしていくことも重要です。この世の中から良くも悪くも評価がなくなることはありません。だからこそ普段の関わりにおいて、評価や否定をしないことを意識しています。

生徒:
他人に話しにくい、聞きにくいとされる話題に対してどのようにアプローチしていますか?
鹿野様:
拒絶には理由がある、ということを理解する必要があります。
そのため、話しやすいところから段階を踏んでいき信頼してもらうことを意識しています。

心理カウンセラーの活動では、人の心を読むことではなく教えてもらうことがなによりも重要だとおっしゃっていました。
人との対話でのコミュニケーションを大切にされている鹿野さんだからこそ、一緒に学び考えることのできる空間になっていたことが生徒の皆さんの雰囲気からも伝わりました♪

中学校を卒業し4月からは新しい仲間、新しい環境で頑張っていく生徒の皆さんにとって、“心”との向き合い方について触れられたことはとても良いきっかけ・経験になったのではないかと感じています!
ドキドキと不安が入り混じっているこの時だからこそ、客観的に自分を見つめることの大切さに気付けるといいですね。

今回、職業人講話会にご協力頂きました講師の皆様。
ご多忙の中、素晴らしいお話をしていただきありがとうございました!

次の記事でも引き続き戸塚西中学校様の講話会の様子をお届けします♪
お楽しみに!