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日本一周カミングアウトストーリー 〜旅ときどきドキュメンタリー〜準備中


〜ご挨拶〜

初めまして。いろどりにんです。
そして僕は調理師免許を持っているダイビングインストラクター。
題名通り日本一周を計画中です。
今の所の内容は移動手段はヒッチハイクで宿は誰かの家に泊めてもらう、いわば「田舎に泊まろう」と「家ついて行ってイイですか」を足して2で割ったようなものになるのかも?

※この文章は敬体と常体が混在してますがご了承くださいませ〜。

〜自己紹介①〜

本名は 彩人(アヤト)
りある生を歩んでいけますようにと願いを込め名付けられました。

昔は彩という漢字が女の子っぽくて嫌いだったけど今は僕にぴったりな名前というか名前にぴったりな僕?なのでとっっても気に入っております。
親の離婚で20歳の時に苗字が変わり、ある意味第二の人生歩んでるわけですがほんとは前の苗字の方が気に入ってる。←

1999年6月17日生まれ、5個上の兄と4個上の姉の三人兄弟の末っ子で両親が福岡の人なので血だけ福岡人。

出産だけ福岡でそれ以降ずっと千葉。自転車15分で汚い東京湾の海に行けてディズニーには電車で30分、そんなところで育ちました。
そんなに田舎ではないのになぜか小学校は学年1クラス合計25人、中学校は2クラス合計50人の小さな学校。残念なことにどちらも既に廃校になりました泣
そんな狭い世界で生きてたもんだから学年8クラスもある高校に入学したときはびっくり仰天丸だったわけです。

その後はめちゃくちゃ病み期の高校時代を経て、色々あってヤケクソで入った調理師専門学校。
やりたい放題自由な学生生活をなんとか卒業し、ゆとり世代なので休みがいっぱいある仕事がいいと考え小学校の給食のおじちゃんになったものの入社して1年で小さなプライドやりがいのために退職。

そこから学生時代の夏休みにバイトさせてもらっていた東京の白金にある明らかに自分が場違いな最高にかっこいいイタリアンレストランに転職。(つまり二回目)
最初の面接時

オーナー「目標はありますか?」

自分『自信を持ちたいです…』

と答えてしまうポンコツさが逆に気に入ってもらえたみたいですんなり入社するも早々に自分は料理が好きじゃなかったのだと思い知らされ5ヶ月であっけなく退職。(入る前にわかるやろ)
超スピード退職をしたにも関わらず、再び訪問する図太い自分もさることながら会いにいくと来てくれてありがとうと最後にいつもハグをしてくれる2人のオーナーには愛しかない。毎回手土産を忘れてしまう愚か者を許してください。
初めて自分もこういう人間になりたいと思わせてくれた最高にかっこいい人でした。一生心の上司。

それから退職後自分は結局なにがしたいのか、3ヶ月ニートしながら考え、出た答えはやりたいことよりも、とりあえず好きな場所に住めばやりたいことが見つかるやろ!と思いまずは土台作りから。

ふと沖縄が好きで宮古島に一人旅した時のことを思い出しあの一目惚れした海がいつでも行けたらこれ以上に幸せなことはない!と強く思い、親友からもどうせいつか移住するならもう行ってきて欲しいと謎に背中を押され移住を決意する。
しかし無計画で飛び込みすぎて何も考えておらず、とりあえず家賃が高すぎたので生活していくために寮付きの畑仕事を始めた。
仕事内容は沖縄らしいサトウキビ刈りとか、いかにも怪しそうな葉タバコ乾燥作業とか。(意外とタバコの葉っぱは乾燥させると甘い香りがする)
海が好きで来たのに何してんだ、、と思いつつ地獄の畑仕事を飛びかけながらも半年続けお金もまあまあ貯まったので宮古島で3ヶ月ニートという贅沢なことをしながらまたこれから何をしようかと考えた。

結果、海ともっと深く関わりたいということでダイビングインストラクターを目指すことにし、宮古島でショップを探すも絶賛コロナ期。やはり観光客も全然いなかったみたいで雇ってくれる所を見つけられずじまい。
あ、そういえば本島住んでないし沖縄のことまだ全然知らないなと思い勢いに任せ移住も兼ねて本島でショップを探した。

探すポイントとしては人が多いところより自然いっぱいが好きな僕には北部しか選択肢はなかったので北部のショップに入社した。北部ってとても素敵だが本当に田舎。そんなとことん田舎な所で働きながら半年でダイビングインストラクターの資格を取った。色んな海とお客さんに出会い、こんな素晴らしい空間があるのかと終始感動してた。
しかし、ものすごく面白い仕事だけど意見の相違やその他諸々で退職を決意。でもまたいつかやりたいと思ってる。

辞めることを決意してから僕は何をしたいかよりもどう生きて行きたいかを考えた。
その結果日本一周をする事にした。???

詳細は下記に↓

〜自己紹介②〜


そんな僕は昔から自信がなくネガティブ思考な性格で、例えば生まれつき体毛が薄く人からハゲとか顔の半分おでこって馬鹿にされた日には数日引きづるような、ハゲってだけで人生に絶望してお先真っ暗だと打ちひしがれるような。いや誰でも傷つくやろがい、当然や。
それに家族のゴタゴタ、高校卒業後の進路に仕事、そして恋愛。
人並みに苦しみ悩みながら選択してきました。

そして今でも悩みの中心である自分のこと。
単刀直入に言わせていただきますが

僕はゲイです。

現状まだ完全にはカミングアウトできていない。
言わないというか言えない。単純に怖いから。
もし否定されたらどうしようとか、この人なら受け入れてくれるだろうと勝手に期待するのも、言った事により壁ができて距離が遠くなるも嫌だしそれなら隠してた方が楽だとそう自分を納得させて生きてきました。
自分を受け入れるのにとても時間がかかったし、今も受け入れきれてるか正直わからない。
でももう誤魔化したり、嘘をついたりしながら生きていくのは嫌だ。

突然だけどみなさんはLGBTについてどう思いますか?
最近よく聞くけどよくわからん、自分には関係なーい、テレビでよく見るおカマとかニューハーフとか?って感じだったりするのかもしれない。

簡単にいうと
L=レズビアン=女性の同性愛者=女性として女性が好き

G=ゲイ=男性の同性愛者=男性として男性が好き

B=バイセクシャル=両性愛者=女性男性関係なくどちらも好き

T=トランスジェンダー=心と体の性別が一致しない人


聞いてみたもののゲイである僕もあまり知らないのが現状。というか全てをわかるはずがない。だってこの4つだけじゃなくもっといっぱいあるし本来細かく分類分けできないものなのです。まさに十人十色、百人百色。
ただただ生活していく中でいわゆるマイノリティーの人たちと出会う事はなかなか無いと思います。というより、いたとしても隠してる人の方が圧倒的に多いと思う。僕もその一人だし。
でも僕は何も弊害がないのならオープンに生きたいと思ってます。
ストレス減るしね!

ここ最近の世の中は変わりつつある段階で前よりは受け入れられやすくなっていると思います。きっと先人たちが頑張ってくれたおかげでしょう。
けれども実際のところどんな状況か全くわからないんです。
海外では同性婚できる国がどんどん多くなっている事、未だに同性愛が犯罪な国がある事、日本もまだ同性愛に否定的な意見が多い事、そんな事すらも分かってる気でしかいないのです。
僕は受け入れて欲しいと願いながら怖いからただ待っているだけなんです。

〜僕のしたい事〜


・僕はどういう思いでこの日本一周をするのか。

LGBTの人たちだけじゃなく皆んなが胸張って生きれる世の中になって欲しいと思ってます。
表面的かもしれないけど同性婚だってできるようになって欲しいし、カミングアウトがもっと楽にできるようになって欲しい。

僕の場合、親が離婚してるので親みたいになりたくないという反抗心からか中学生の頃の夢は結婚だった。
結婚すれば幸せになれるし親に見せつけられて一石二鳥だと思っていたがその夢は高校2年の終わり頃に男友達を好きになって終わりを告げた。↓



当たり前にできると思っていた結婚が自分にはできないと分かった時に深く絶望した。
大袈裟かもしれないけど夢も希望もなくなり、死にたいわけじゃないけど生きていく意味もわからなくなった。
ゲイとして生きていく知識も何もないからこれから一生一人で生きていくんだと、そう思ったから進路を考えた時一人でも生きていけるように調理の専門学校に行く事に決めたのだ。
自炊できればなんとか生きていけるとその時はそう思っていたしそれが全てだった。

ある大学生が※アウティングをきっかけに飛び降り自殺をした。
他の自殺のニュースよりも身近に感じて他人事に聞こえなかった。
もし同性愛も当たり前の世界だったら彼は死んでなかったのかもしれない。
そんなどうしようもない虚しさがずっと残ってる。
※アウティングとは、本人の了解を得ることなく、本人が公表していない個人情報、例えば性的指向(どの性を好きになるか)や性自認(自分の認識する性)などを第三者に暴露する行為を表す言葉

政治家たちのLGBT関連の失言がニュースになるたびに日本が遅れている理由がよく分かった。
知らないものを知ろうとするより排除しようとしているのだろう。
その発言でどれだけの人が失望するのか想像すらしないのかもしれない。
単純に悲しくなった。
変なゲイがいれば変なストレートの人だって居る。
変な女の人もいれば変な男の人もいる。
単純な話だけどものすごく難しい。


ある人がLGBTは生産性がないという発言をしたが、その通りだと思った。
子供も産めないし、親に孫の顔を見せてあげられない親不孝者だと自分を責めた。
いやそんな事当事者が一番分かってるから。
でも子供を産むことが全てじゃないでしょう。
この発言はこどもを産みたくても産めない人全員を敵に回したと言っても過言じゃないからな!なんてね。

いままで自分も、表に立って行動する人を見ても流してきた。
自分が関わっても関わらなくても変わらないとか、いつか誰かがやってくれるとか。
でもやっぱりそんな時代は自分たちで変えていくしかないのかもしれない。
いつかどうせ変わるなら、早く変わったとて問題はないよね。
今は自分も全然できてないけど、少しでも理解というか認知してもらえるように、この旅を通して伝わるものがあればいいなと思っています。

ただ、どうか特定のゲイを知ってゲイとはこういうもの。なんて思わないで欲しい。色んなゲイがいるし、人それぞれ。
ふーん、こういう人もいるんだな。の一人でいい、なにも特別なんかじゃない。そういうことも伝えていきたい。


そして一番自分の中心にあるのはオープンに生きたいという願い

彼女いるの?結婚しないの?
とかの質問にいちいち誤魔化さなくてもいいように。

もしかしてこっち系
とかクソみたいなくだりがどうか消えてなくなりますように。

自分がマイノリティーであるからという理由で苦しむ人が少しでも減りますようにと。

そのためには願うだのでけじゃなくまずはみんながもっと知ることが必要だと思ったんです。知るためには実際に自分がカミングアウトをして世の中の人はLGBTというものについてどう思ってるのか、聞きたいことや気になることはあるのか、はたまた関心すらないのかなどなんでもいいので新鮮な声を直接聞きたいんです。
どこにでもいそうな僕だからこそ意外性があるんじゃないかと。
きっとわずかなことしか知る事はできないと思う。
出会う人によっては僕が初めて出会うオープンなゲイかもしれないし、中には会ったことすらないから存在自体否定する人もいるのかもしれない。でももしかしたら実際に目の前にしたら何か変わるかもしれない。
色んな声があると思うけどその声は何よりも新鮮で真実だと信じてます。
そしてその様子をできれば色んな人に見て欲しいとも思ってます。

あと僕は人の人生の話を聞くのがすごく好きです。
色んな人の生き方を知るってとても貴重で、この人はどんな場所でどうやって育ってどう考えてどう思って生きてきたのか、色んな人生があるなって何回も認識する度に自分の考えが広がる気がするからです。
なので「僕の旅」というより旅していく中で偶然出会えた人たちの方にクローズアップしながら、自分が関わる事によって起こる化学反応みたいなことがあったら面白いなと!

・なぜ日本一周なのか。

単純に日本一周をしたかったのもあります。
現状僕の知ってることって例えば、北海道はでっかいどーっていうくらいでかいこと、雪まつりできるほど雪が降ることとか青森はねぶた祭り、りんごの特産地とかしか知らないわけで。
無知すぎる僕だからこそ実際に自分で見たいし聞きたいし感じたいのです。

あとは日本一周という目標を作る事によって自分を動かすためです。
暇な時間を愛しすぎてる僕は素早く行動に移すのが大の苦手。
なので少しでもやるっきゃねえ!って状況を作り出すのも作戦です。

・なぜヒッチハイクだったり人の家に泊まろうとしたり他力本願なのか。

知らない人を車に乗せたり家に泊めるってそんなにある事じゃないと思います。というかほぼない。
でもそれが実行された時、めちゃくちゃ心の距離が縮まると思うんです。
そして知らない人だからこそ話せることや、聞けることって意外とあると思うんです。そこが狙い目。

例えば僕はたまにゲストハウスに泊まったりするのですが一泊だけしか関わりないのにめちゃくちゃ話し込んだり普段聞けない話を聞けたり、その繋がりが切れずに続くこととか非日常的な要素があるのが不思議で面白いなと思うんです。
だから僕も誰かの非日常的な要素になれたらいいなと思ってます。
ただの街頭インタビューのように他人事ではなく、人対人として話もいっぱい聞きたいし聞いてもらいたいのです。

あとは歩きや自転車や車など自分だけで進める環境を作ると自分の性格上一人だけで突き進むのが目に見えているので、あえて人と関わらないと進めない状況を作りたいのも一つ。

そして今のところそんなに高くないコミュニケーション能力を高めていきたいのも一つ。。。

ただ泊めさせてくれってのはさすがに傲慢なのかなと思うので、お礼になにかをと思いますが現在そこは考え中。

何でもするので泊めてください作戦しか思い浮かばないけど。

他にも考えてその中から選んで貰うのも面白いのかなと思ったけど、今の僕にあげられるもの(返せるもの)って全然ないことに今更ながら気づいた。

調理師免許を有効活用してご飯作ります!とか、いつかダイビングのお店やるのでその時の体験ダイビングプレゼント!とか思ってたけど、料理は全然得意じゃないし、ダイビングもお店やるかは確定で言えないしで覚悟を決めれず悩ましいところ。
なので無難に何でもするので作戦。

そんな感じでまだまだ準備中です。

・この旅の最終目標(ゴール)は?

この旅の最終目標は母親へのカミングアウトです。
それまでの道のりをドキュメンタリー形式で動画を作っていきたいと思ってます。
母親はSNSを見ないタイプなのでおそらくバレない。

僕の父親は浮気して出て行ったのですが浮気相手が元男(性転換してるのか詳しくはわからないけど)だったこともあり母親は特にゲイなどを毛嫌いしており僕は母親には一生言わないつもりでした。
テレビでオネエとか見ると笑いながら
「こういう人達は本当に分からないわ。」
みたいなこと言う人。
でもやはりいつかは向き合わないといけない時が来るのかなと。
どうせ来るなら早めがいい。
言わないで後悔しないためにも、難易度は高いし受け入れてもらえる確率は低いけどそれも含めて勇気を出して頑張るので応援してくれたらめちゃくちゃ嬉しいです。

まとめ


この旅で何がしたいのか、正直自分もよく分かってない。
ただ自分が最大限に生きやすい環境を作りたいだけなのかもしれない。
世の中を変えようと思って変えられるほどそんなに甘くないことくらいは分かってる。
特に難しい問題だと思ってるし時間がかかる問題でもあると思う。
でも今だからこそ、自分だからこそできる事だと信じているし、今自分が一番やりたい事には間違いない。
僕が行動する事で同じように悩む人が減って欲しいのも事実。
どうせいつかは当たり前になる日が来る。
今までなら待っていたけど今は違う。
僕にとっては大きな一歩を踏み出していこうと思います。

わからないことがあるなら直接聞いて大丈夫。
触れちゃいけないものじゃないし聞いてくれた方が嬉しい。
もちろん常識の範囲内でね笑

あなたがもし家族が、友達が、恋人が、はたまたそんなに仲良くない人がカミングアウトしてきたらなんて答えますか?

少し考える時間を作ってくれたら幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

他にも昔書いた記事などあるので読んでくれたら嬉しいです。

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