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友人が私にくれた誕生日プレゼントは、唯一の「あの世へ持って行けるもの」だった。


今日書くのは12月から1月末にかけての出来事。


1月末からずーっと書こうと思っていた。

けれど、
ただのお出かけ記事のようにはしたくなくて
じゃあどう書く?どんなふうに書く?
と、少しばかり迷っていたのです。


綺麗な場所へ行き、
美味しいものを沢山食べた1日ではあったし、
写真も沢山撮ったものの、
当日の様子に加え、行った場所食べたもの、
写真全部!盛りだくさん!だと、いつもの
ただのお出かけ記事のようになると思ったので、
せっかくの遠出のお出かけではありますが、
今回の記事では写真は厳選して少なめに、
当日のことと私の心の中に焦点を当てて、
振り返りながら書いていきたい。

少し長くなると思うので
念のため目次を細かく設定します。
(全部で2900文字程度になりました)

伊勢神宮やVISONを飛ばしても、
ぜひ最後の、
「食べることは生きること」と
「友人からもらった誕生日プレゼントは」
だけでも読んでくださると嬉しいです。


はじめに


今回の登場人物は私と友人Y。
Yとはかれこれ12〜13年の付き合いになる。
Yは私よりもひと回りも年下。
だけど、私よりもしっかり者で
尊敬しかしていないくらいなので、
歳の差なんていうものは全く感じない。
Yが何歳か、普段は忘れているくらい。笑


12月某日


12月は私の誕生月だ。
Yとはお互いの誕生日前後に会うようにしていて
いつも通り12月某日ご飯へ行く約束をした。

Yに会う少し前、私は色々とあり
心身ともにかなり疲れていた。
いつもの元気がない私に、
誕生日プレゼントをくれると言ったのですが
その日、その場ではなく、後日。

と言うのも、1月のお互い都合の合う日に、
日帰り旅行へ行こう!費用は出すから、
それを誕生日プレゼントにしたい!
と言ってくれたのです。

それは、殻に籠りかけていた私を
外へ引っ張り出す強くて優しいひと言だった。

車で行くと思わぬ渋滞に巻き込まれたりと
上手くいかないかもしれないから
バスツアーに行こうと言ってくれて、
人生で初めての日帰りバスツアーに
連れて行ってくれることに。

気持ちが嬉しくて嬉しくて、
このお出かけを楽しみに毎日を
なんとかやり過ごしていたくらい。


年末年始


ところが年末年始の私は
数年ぶりの高熱にダウンしてしまう。
検査の結果はインフルでもコロナでもなく
おそらく疲れと風邪ということだった。
熱はお正月の間に何とか下がったものの、
これぞまさしく寝正月!という日々を過ごした。

熱が下がりお正月が明けても
あまり良くならない体調を不安に思っていたけれど
友人とのバスツアーに合わせたかのように超回復、
無事元気に当日を迎えることができた。


そして1月某日


友人が選んでくれた行き先は伊勢。
本当は内宮→外宮とお詣りするものですが、
今回のバスツーは、朝出発し(8:45頃)
11時頃に豪華なお昼ご飯を食べてから
伊勢神宮の外宮、そしておかげ横丁、
その後、新しくできたVISONという施設へ行く
というルートでした。
決まっているのは集合時間のみで
全て自由行動です。


当日は早朝友人と駅で待ち合わせ、ツアーバスへ。
2人とも時間にはシビアな方で、
遅刻したりするのが嫌なタイプ。
早めの待ち合わせ時間にしたにも関わらず
2人ともそれよりも早く着くという。笑


伊勢神宮とおかげ横丁へ


バスの中でのおしゃべりは楽しく、
あれこれ積もる話をしていると
あっという間にランチの場所へ到着し、
お昼ご飯を食べて、伊勢神宮へ。

日差しもあって、1月末にしては冷た過ぎない
穏やかな気温でとってもいいお天気だった。
五十鈴川の水はどこまでも透明で冷たくて
真っ青な空をそのまま映し出していて、
澄んだ空気と合わさり、
心がシャキっとするような美しさだった。
12月以降の憂鬱な気持ちや年末年始以降の
心身の不調を全て洗い流してくれるよう。
透き通る水が美しい。
よく見ると小さい魚が沢山いる。



移動などはとてもスムーズで快適ですが
もちろん各所で2時間や3時間という時間制限が。
大急ぎでお参りしておかげ横丁へ。
食べたり飲んだりしつつ、
乾物やお菓子など沢山お買い物をして
本当にあっという間に時間が来てしまう。
だけどそのドタバタまで楽しい。

伊勢神宮で人に囲まれるのも気にせず
うとうと気持ちよさそうに日向ぼっこしていた猫さん。
かわいすぎる。


VISONへ


あっという間に伊勢神宮とおかげ横丁を後にし、
VISONという新しくできた山の中にある施設へ。

建物がオシャレだった。


VISONでは、おかげ横丁では時間が足りず
物足りなかったせいか食べ歩き三昧になった。
2人とも食いしん坊バンザイ派なもので笑

でも、疲れた心身を満たすものは
友人の優しさ、綺麗な景色や空気、
そして美味しい食べ物なのだと
この日改めて感じることができた。

焼き牡蠣を食べまくった。
2人とも生牡蠣は食べられないけれど
焼き牡蠣は大好き派。
オシャレな焼き牡蠣。



焼き牡蠣以外にも甘いものも食べて、
2人ともお腹いっぱい大満足していた。

食べることは生きること


私は12月1月と食欲もあまりなくて、
何を食べてもなんだか美味しいと感じられない…
そんな毎日を過ごしていたのに、
この日は何を食べても美味しくて、
美味しく食べられるということが幸せで、

「食べることは生きること」

ああまさしく、と心と身体の全部で
そのことをはっきりと感じていた。


そして大阪へ戻り


猫さんと暮らすようになってから
滅多に遠出、それも早朝から夜まで出かけることは
ほとんどなくなっていたから
こんなふうに過ごすのはかなり久しぶりのこと。
それも気を許した大切な友人と過ごすのだから
楽しくないわけがない。

けれど楽しい時間ほどあっという間。

気づいたら夜になり、
バスは大阪へと戻ってきていた。


友人からもらった誕生日プレゼントは


忙しい中お休みを丸1日わたしにくれて
しばらく鬱々としていた私を
遠くへ連れ出してくれた友人。

日帰り旅行というプレゼントは、
これ以上ない最強のプレゼントへと変化した。

それはどんな物のプレゼントとも違う、
特別なプレゼント。

永遠に壊れもなくなりもしないプレゼント。


人間は皆いつか必ず死ぬけれど、
死ぬ時には何も持って行けない。

スティーヴ・ジョブズの
最後の言葉を知っていますか。

私が勝ち得た富は(私が死ぬ時に)
一緒に持っていけるものではない。
私が持っていける物は、
愛情にあふれた思い出だけだ。
これこそが本当の豊かさであり、
あなたとずっと一緒にいてくれるもの、
あなたに力をあたえてくれるもの、
あなたの道を照らしてくれるものだ。
愛とは、何千マイルも超えて旅をする。

こちらから一部抜粋


死の間際にスティーヴ・ジョブズが感じた
「本当の豊かさ」

私は富を勝ち得てなどいないけれど、
本当の豊かさをもたらしてくれる
「友人」というかけがえのないものを
もうすでに手にしていた。
それは決してお金では買えないもの。

そしてそのかけがえのない友人が
私にくれた誕生日プレゼントは、
スティーヴ・ジョブズいわく、
あの世へ持っていける唯一のもの。

そう

愛情にあふれた思い出」だった。



最後に、

大切な友人Yへ。
最高の誕生日プレゼントをありがとう。
君が辛い時わたしはどこへでも飛んでいくよ。
君が幸せでいてくれたら、わたしも心から嬉しい。



それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。



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