見出し画像

うちの血管がどうもすみません。


先日、1年ぶりに
子宮頚がんの精密検査へ行きました。

子宮頚がんの話は過去に書いていますので
読んでいただけると嬉しいです。


わたしと子宮頚がんについて
ざっくりと説明すると、
子宮頚がんの前がん病変である
「異形成」と呼ばれるものが見つかって
中等度異形成まで進んだものの、
経過観察3年以上が経過したある日消滅しました。
その間3ヶ月おきの精密検査(細胞診)を
(+組織診を年に1度でした)
受けに専門院へ通っていました。
今思えば長い長い3年と数ヶ月でした。

子宮頚がん検査以外にも
お薬をいただきに3ヶ月おきに病院へは
行っているので、病院へ行く頻度自体は
変わらないのですが、毎回あの台の上に乗り
不快な精密検査を受けなくて良いというだけで
随分と気持ちが楽になったことを
今でも病院へ行くと思い出します。


が、今回は子宮頚がんの話ではなく、
血液検査、そしてわたしの血管と痛みについて
のお話です。

1年ぶりの精密検査の日でした。
今回は、細胞診、エコー検査、血液検査の
3種類の検査を(その他血圧や体重測定も)

細胞診とエコー検査は無事終わり
残るは血液検査です。

みなさん、血液検査って平気ですか?
人によっては苦手な人もいらっしゃるかな、
緊張や恐怖のあまり、迷走神経反射などで
意識が遠のく、なんて方もいらっしゃいますよね。

わたしはというと、平気です。
もう全くちっともなんにも怖くないです、
針が入って血がチューブにぴゅーっと
通っていくところを見ていても、
なんとも思いません。笑

もともとそうだったのかはわかりません。
おそらく、幼い頃は嫌だったろうと思います、
が、なぜそこまで平気になったか
には理由わけがあるのです。

わたしの血管は、とにかく不在がちで笑
過去ほとんどの看護師さんたちが
苦労して注射を打たれています。

看護師さんたちいわく、
細いとかもあるけれど、
深い位置に血管があると
位置はなんとなくわかっていても、
刺すとそこではない、というような
おそらくそういう説明をされることが多いです。
逃げる血管なんて言いますけれど、
深いところにいてとか、逃げるとか、
そう言うしかないのでしょうけれども、
素人には分かりにくいですよね笑

とにかく、幼い頃からずっとずっと
血管がわかりにくい腕をしているようなのです。

幼い頃入院したことがあり、
入院前や入院後も、何度も失敗されたり
なかなか必要な量が取れず、
1度の検査で何度も針を刺される
なんていうこともありました。

そういうとき幼いわたしがどうしていたのかは
正直自分では覚えていないのですが、
両親の記憶によると、注射で泣いたりは
あまりしていなかったように感じました。

3歳のころ、
手のひらを数センチガラスでざっくりと切り
手のひらの局部麻酔のみで数針縫う
大怪我をしたことがあったのですが、
その時もわたしは、泣きもせず
縫われていく手を見ていたそう。

というか、切って血だらけになった瞬間も、
(何重にもぐるぐる巻きにしたタオル数枚が
血まみれになる程の出血だったそうですが)
遊んでいてガラスで手を切ってしまったと
急いで家へ帰り両親に手を見せに戻った時も
泣いてはおらず、なんと…それを見た
母の悲鳴に驚いて泣いたのだと
大人になってから父に聞きました。笑

幼い頃に怪我や手術をいくつか経験したからか
いつの間にかどんどん痛みに強い子に、
なっていったのかもしれません?
どうなんでしょう。笑
その後頸椎を悪くしたりして、
20代から痛みと過ごしてきていることもあり、
少なくとも大人になってからのわたしは
かなり痛みに強い人間ではあります。

実は過去に1度だけ、いやお1人だけ、
数秒でわたしの血管を探り当て
すっと1発で成功した方がいらっしゃったのですが
その時はそんなこと初めてだったので、
うわあ!すごい…!と感動しました。

さて、久しぶりの血液検査、
今回はどうだろうか…と思いながら

どちらの腕でも良いですよと言われ、
まず左腕を出しました。
そっと血管を探る看護師さん、
だんだんと顔が困ってくる看護師さん、

いろ「あの…わたし血管分かりにくいですよね」

看護師さん「言われたことありますか?」

いろ「もうずっと子供の頃からで…」

看護師さん「子供の頃から…!」

いろ「なんかすみません…慣れているので
          時間がかかっても何度刺してもらっても、
          まったく構いませんので…」

看護師さん「ええ!いつもそんな感じなんですか
                    なら今日は1発で仕留めますね!」

優しい看護師さんだ…

右腕に変えるも、ううん…やっぱり左腕で
と言われ左腕に戻り、立って腕を下ろし
グーパーグーパーしたり(血管が出てくるらしい)
して、なんとか"よし!今だ!"となり
急いで針を刺す。

チューブに血が…

流れてこない。笑

すみません、少し痛いと思いますが
中で針を動かして探りますね、と看護師さん。
どうぞどうぞ、とわたし。
注射嫌いな人にはもうすでに信じられない
状況かもしれませんが、
中で針を動かしてもチクッとする程度のものです。

少し針を動かしていったところで…

あ!

ぴゅーーーっとチューブに血が流れてきました。

はああああ(看護師さんの安堵)。
痛くないですか?手痺れてませんか?
時間がかかってごめんなさいね、
と何度も謝ってくれる優しい看護師さん。

「いえいえとんでもない、
   うちの血管がどうもすみません」


ああ…

隠れも逃げもせず
堂々と出てきてくれる血管が欲しい。笑



それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


サポートしていただけると嬉しいです。