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ファッションデザイナーへの近道

オシャレに興味を持って、しかもどちらかと言うとクリエイティブな方をやってみたい!という人は多分「ファッションデザイナーになりたい」と一度は思ったことがあるはず。

ドキッとしたひと、わたしも仲間です。笑

トップの写真は前職の子供服メーカーにデザイナーとして受けた時に描いたもの。デザイナーとしては採用してもらえなかったんですが、自分としてはかなり気に入ってます。えへ。

これまでデザイナーになるルートといえば、専門学校でファッションデザインを学んだり、芸大などでテキスタイルデザインを学んだりしてアパレル企業のデザイナーになるというのが一般的だったのではないかな、と思います。

学校を卒業して東京コレクション(AFW)やパリコレ、いわゆるコレクションブランドでデザイナーアシスタントとして下積みして、自分のブランドを立ち上げて…という人もおそらく多いのでしょう。

パタンナー・生産管理の両方の仕事をしてきた今だからこそ、これからデザイナーやパタンナーを目指す、特に地方にお住いの10代の皆さんには縫製工場で働くという選択肢を視野に入れてみて欲しいのです。

ちょっと意外かもしれないけれど。

学校で教わることは基本的にはデザインの仕方や基本的な縫製の仕方、それからパターンの作り方で、市場に出ている衣服がどのような工程を踏んでどのような道具を使ってどう縫ってどう仕上げると美しい衣服になるのか、ということはほとんど勉強しない。

じゃぁどうやって学んでいるかというと、ほとんどが現場に出てから肌感覚で学んで行くので、かなりのエネルギーが必要になります。

日本で販売されている衣服のたった3%程度しか日本で生産されていないと言うのはファクトリエ代表の山田さんもnoteで書かれているのだけど、細やかな心配りと繊細な技術はとても日本的だと思うし、ずっとずっと残って欲しいと思っています。

その技術を持った人はもう高齢で、いつ工場を畳んでしまってもおかしくない。そんな縫製工場が日本には全国各地にたくさんあります。

例えば毛織物の産地の尾州、愛知県一宮市を中心にウールの生地が作られているので、その北側に位置する岐阜にはジャケットやコートを得意とする縫製工場が今でもたくさんあります。岐阜だと名古屋からは電車で1時間ほどなんですよね。そこには海外デザイナーも興味を持つような生地があって、それを美しく縫製できる工場があって、実は名だたるコレクションブランドの様々なアイテムをバリバリ縫ってたりするんです。

ということは、お店で見たり買ったりしているブランドのアイテムの中身が見れて、どんなパターンをどんな風に縫ったらこのシルエットの服になるのか…なんて学ぶことができたりして。

縫うことを考えられるということは工程を良く知るということ。知識はデザインの土台になります。たくさんのデザインの引き出しを持って、その中からあれこれ取り出したものをくっつけたり引いたりしてオリジナリティを出していくんですよね。

だからわたしは若い人にこそ縫製工場で働いて目を養って欲しいと思っています。結構大変かもしれないけど、確実に身につく方法だと感じますし、今日本中の工場では働き手がおらずどこも困っていると聞くので、これを読んでくださったあなたがその担い手になって活躍されることを願っています。

では工場で働いてデザイナーになれるのか?というのはまた次のnoteで!

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