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第17回 Flowers×八軒西小2年生

▶Flowersによる生活科【ミニトマト】の出前授業開催‼

✅実施児童数のべ ▶▶ 1135名‼
✅出前授業トータル ▶▶ 17回目‼
✅24年度トータル ▶▶ 9回目‼

運動会も終わった6月初旬、札幌市中央区にあるFlowers株式会社さんのご協力のもと、八軒西小学校2年生66名との出前授業が開催されました。

今年度Flowers株式会社さんによるお花の出前授業を受けた子の保護者の中に、小学校教員の方がいらっしゃいました。そして、お子さんから出前授業の楽しい様子を聞き「ぜひ自分の小学校でも!」という依頼があったことで今回の出前授業実現の運びとなりました!

授業前半はお花のプロであるFlowersさんから、実際のお花を手元にいただいて、話を聴いたりいろいろな種類の花びらを触ったり匂いをかいだり…という体験的な活動を行ったりする授業プログラムです。

授業の後半は、小学2年生が行う【ミニトマト】のタネまきの時間です。お花屋さんにたくさんサポートしてもらいながら、『夏にはたくさんのミニトマトの実をつけられるように…‼』という目標をもった2年生の子どもたちが自分の鉢に、一粒一粒大切にまく学習。さあ、子どもたちにとってはじめてのお花屋さんとの出前授業が始まります。

プロと学ぶ出前授業へ、ようこそ‼

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# ゲストティーチャーご紹介

◆企業名:Flowers株式会社
(bloom & grow Flowers)
◆住所:札幌市中央区北4条西11丁目

『春になると札幌近郊で栽培した新鮮な野菜がぎっしりと並び店内を彩ります。淡いグリーンのドアが目印です』という店舗ホームページのご紹介通り、北海道の季節のお花を中心に地産地消の地元お野菜も並ぶ、素敵なお花屋さんが今回の出前授業の講師です。
◇Flowersさんのもってきてくれたお花を見て『キレイだな!』と感じたり、『お花も野菜も、タネから水や肥料をあげ大切に育てるのは一緒!ミニトマトを頑張って育てたいな…』とやる気スイッチが入り、子どもらしく取り組む2年生の子どもたち。今回の出前授業も、授業者の願いが子どもの心に響くすばらしい学習の機会になりました!

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(聞き手:irodori Factorys代表 佐藤)

# 植物について学ぶ気持ちに切り替わる

―——授業のはじめ、子どもたち一人一人に花びらを渡しました。それはどのような意図だったのでしょうか?

(ゲストティーチャー:以下GT)一人一人に花びらを渡した理由は、「今日の授業は植物についての学習なんだよ」ということを1人1人に伝えるためです。最初に渡すことで、植物について学ぶという気持ちに子どもたちが切り替わりやすくなるかなと思いました。

―——なるほど。確かに、花びらの入った袋をもらった子どもたちはみんな興味津々という感じでした。ゲストティーチャーとして授業の始めに詳しい話をしなくても、早速植物の世界に入り込んでいましたね。


# 花や植物の魅力に触れてほしい

―——「花びらを光に透かしてみるとね…」と子どもたちに紹介していました。

(GT)花びらがキラキラと光るのです!とても綺麗ですよね。あれは、虫たちを引き寄せるためなんです。こうすることで、虫が効率よく花粉を運んでくれるようになります。子どもたちには、「きれいだなあ!」とか「花って不思議だね!」など、花や植物の魅力に触れてほしいと思って紹介しています。また、植物が生きていることを伝えるために、子どもたちの気がついていない身近な仕組みを伝えようと考えての、「花びらを光に透かす」ということでした。

―——子どもたちは、話を聞いてみんな空中に花びらを透かしていましたよね。その姿がとても可愛らしかったです!

(GT)そうですよね。お金も時間もかからず、誰にでもいつでもできる方法が、花びら遊びかな思いました。学校の帰り道とかおうちでも、道端に咲いている花を観察したり、こうやって花びらを透かしてみたりする子がいるかもしれませんね。


#  人と植物との関わり方は色々あってよい

―——花びらの観賞をしたり手で触ったりした子どもたちに、今度は元のお花を渡しました。「今日は花びらを取ってみてもいいよ」と伝えていましたが、子どもたちははじめ戸惑っていましたね。

(GT)今回の出前授業では、日常生活のお花と、学びのためのお花との違いを知ってもらう良い機会だと考えたので、「花びらの状態」→「花」→「触る・崩す」→「家で飾る」というように授業を構成しました。日常生活で子供たちは、お花は大切に扱うようにと教わっていると思います。しっかりと花と触れ合い、楽しむことも大切にするし、最後は自宅で飾って大切にするという流れです。

―——確かに、「かわいそう」とか、「本当に花びらを取ってもいいの?」と言っている子も何人かいましたよね。でも、一人一人が、日常生活ではできない特別な体験を通して、興味深く花と触れ合う様子がとてもよく分かりました。

(GT)そうですね。花びらをとって楽しんだ後のお花は残念ながら単なるゴミとなります。そういったことも含め、そのまま体験をしてもらいました。授業で子どもたちにも話をしましたが、花びらを家に持ち帰った後は、枯れていると思います。その経験の後だからこそ、ご自宅で花を飾り楽しむこともできたと思いますし、長く楽しむ方法も知ったと思います。

 「植物を大切にする」ことは、どの方法を選んでも人の都合にあう形で植物を扱うことになりますから、個人的には、最後は人と植物との関わり方は色々あってよいと思っています。だから、花屋の立場として「花は必ずこのように扱ってね」と答えを伝えるのではなく、自分次第で方法を選べる印象にしたいと思いました。そうやって自分で考える方が、楽しいですよね。

# タネに魔法をかける

―——2時間目は、外に出て実際に一人一人のタネまきをお手伝いしました。

(GT)ゲストティーチャーとして、子どもたちの身近なポジションで一人一人と関わると、いろんな子がいて楽しいですね。2年生はミニトマトのタネまきでした。お花も野菜も、同じ植物として、みんな1時間目の授業からやる気になって、一生懸命に土や肥料を準備したり、大切に一粒一粒タネをまいたりしていましたね。

―——これから毎日水やりをして、大切に育てて、芽が出て、最初のミニトマトの実がなったときはきっと大喜びでしょうね。

(GT)私がタネに魔法をかけておいたので、みんな芽が出ます(笑) これから芽が出て元気に育ってきたら、ぜひまたみんなのミニトマトの成長を見に、学校にお邪魔したいなあと思いました。

 この小学校では、ミニトマトの他に、トウモロコシやニンジン、枝豆など9種類程の野菜を育てると聞きました。どの野菜も、愛情をもって育てていってほしいです。そして、夏にはたくさんの野菜が収穫できるといいですね!


# 出前授業を終えて…

―——子どもたちの前で話をしたり、一緒になってタネまきをしたりした2時間の出前授業でしたが、終わってみていかがだったでしょうか?

(GT)今回の出前授業を通して子どもたちに感じてもらいたかったことは、学ぶ楽しさや、育む楽しさです。花びらを観察したり、お花を使って特別に遊んでみたり、そういった「感動体験」を子どもたちにはぜひ味わってもらいたいと思っていました。

 そのために、視覚、嗅覚、触覚などの五感を使い、色、香り、触れるなどの、五感で感じる瞬間が生まれる活動を取り入れました。「人の温もりを感じる」といった表現があるように、「植物を感じてもらう」ためです。

 授業の様子を見ていると、子どもたちは人それぞれ、花びらや元の切り花を使って楽しんだり、感じたりしてくれていたようで、授業をしてとても楽しかったです。今回の授業もきっかけにして、花や植物を多角的に捉える視点を持ってもらえたら嬉しいです。

―——これから、また出前授業などで子どもたちと関わる機会もありそうです。今後に向けてのお気持ちなどあれば教えてください。

(GT)可能な限り、情報は本物から得てほしい、と私は思っています。花であれば、実物に触れて感じてもらいたいと思います。人から聞いたりスマホで調べたりするだけの情報では得られない体験や気付きが、必ずあります。そういう本物から学ぶ経験をすると、身の回りの物事に興味関心をもつ心がもっと育つと思います。花に限らず、いろいろなことに興味をもてる子になってほしいですね。
 
 今後、お花の出前授業を続けていく上で、個人的な目標としては、「自分の心にその花があるかぎり、その花が死ぬことはない」ということを伝えられる授業をすることです。

―——花びらと同じように、子どもたち一人一人の目もキラキラと輝くとても素敵な授業となりました。ありがとうございました!

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# ゲストティーチャーに聞いてみたい!

(聞き手:八軒西小学校2年生の子どもたち)

―——どうしてお花のことをいっぱい知っているのですか?

(GT)お花(植物も)のことを知っている理由は、いつも植物を見たり触ったり、植物の本を読むためかもしれません。気になる時は何でも試して確かめています。

 花びらがキラキラしている理由を知ったのは偶然です。白いお花の花びらには、白という色のもとがないこと。たくさんの水の泡が入っていて泡の数が多いか少ないかで白の色が違うように見えていることを知った時に、花びらをよく見るようになりました。その時に、キラキラしていることに気がついて調べていきました。

―——お花屋さんの花はどこから来ているのですか?

(GT)お花を育てる農家さんから、お花の市場にお花が集まるようになっています。札幌には大谷地に大きなお花の市場があります。月・水・金にお花を仕入れることができます。お花の市場でお花を買って、お店に運んでいます。

―——花屋さんは何時にやるの?

(GT)お花屋さんの開店時間は、お店によって違いますが、フラワーズでは、お店のスタッフは9:00から準備をして10:00開店をします。仕入れのスタッフは、月・水・金は7:00頃から市場へ行きます。

 結婚式のお花を飾る時は、6:00頃から準備を始める時もあります。花の農家さんは、種類により、日の出前にお花を刈り取る時もあります。気温が上がってかから刈り取るとお花が長持ちしない種類があるためです

―——なんでお花を育てて売るんですか?

(GT)新鮮で元気なお花は、香りもよくお花を長く楽しむことができます。お客様やみんなにお花を楽しんでもらいたいからです。

―——花屋さんは今人気なんですか?

(GT)うーん…難しい質問ですね。お花屋さんは今人気があると思います。お花屋さんとは少し違うかもしれないのですが、「お花」は昔々から人気があります

 例えば春は桜を見るだけで気持ちが明るくなりますよね。春は桜が大人気です。そのお花を買うことができるお花屋さんも人気があるのかな?と思います。

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▶実施小学校の声 (アンケートより)

★二年生のために花のたいせつないのちをつかっていただき本当にありがとうございました。
★すごくお花にきょうみをもちました。お花を空にあてると光っていました。
★学校でお花屋さんと勉強できるなんて思わなかった。
★ミニトマトはぼくにまかせてください。
★出前授業をやってみて、「しょくぶつってすてきだな。」「お花ってきれいだな。」と思いました。
★今日はお店の仕事を休んで学校にきてくれてありがとうございました。

<児童の事後アンケートより抜粋>

★学校の学習だけでは扱わないような花びらの観察から始まり、ミニトマトを育てることへの興味・関心を高めることにつながったと思います。とてもよい導入になりました。ありがとうございました。
★準備の資料のやりとりもスムーズで、丁寧だったので安心して取り組むことができました。
★本校では、6年生のキャリア教育で、たくさんのゲストを招いていろいろな職業の話、生き方の話を聞く学習があるので、そういう面でもサポートしていただけたらとても嬉しいです。

<担任の先生の事後アンケートより抜粋>


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▶▶出前授業 企業/ゲストティーチャーご紹介

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