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飲食店は起業しない方がいい

飲食店、もしくは食の事に人生を捧げる準備はできてますか?

飲食店は起業するハードルは低く少し調べたらすぐに店を開くことはできます。
シェフ達には怒られるかもしれませんが続くかどうかは置いといて今では調理ができなくてもお店をオープンできてしまうほど冷凍食品、加工食材が発達してます。

ただ、簡単に起業できる分、廃業する確率もかなり高い。飲食店には手を出すな。と言われるほど生産性、利益率の悪い業界です。
別に起業でなくても食が好きならそれに携わる仕事はできるし給料も安定してもらえる。その店が嫌ならやめたらいい。借金というリスク負う必要はない。

だから起業には問われます。

その志事に人生を捧げる準備はできてますか?と。

飲食店にはライバルも多い、人材不足。仕込みに追われ明日お客様が来る確信もないなか準備をして人を揃えオープンする。
営業終わりにはレジを閉め日報をつけお金が合わなければ伝票を一から調べる。

それだけではありません、
スタッフの急病でシフトの調整、新メニューの開発、お客様への配慮、料理の質を保つ、アルバイトスタッフへの教育、スタッフ同士のいざこざ、季節のイベント、販売促進、チラシ作成、食中毒へのリスク、クレーム対応、電話対応、宴会メニューの考案、食材管理、売上管理、税務署へ申告、資金繰りの対策、求人手配、他店への視察、情報収集、オープンするにあたり銀行から借り入れた多大な借金返済。まだまだありますがパッと思い浮かぶだけでもこんなにたくさん。簡単に言うとこれを同時進行する感じです。

みんな始める前は当たり前なんですが成功してる自分。調子の良いお店の状態を強くイメージするのでうまくいってる時は良いんですがうまくいかなくなった時に上記の仕事に追われ始めると心がおれるんですよね。

なんのためにやってんだろ?って。

そこで大事なことが好きかどうか。
やり遂げるまでやれる覚悟があるのか?なんだと思います。

良いときばかりのお店なんてなかなかありません。いや、ほぼないでしょう。いろんな曲面を迎えながら進んでいく。失敗をしながら次へ次へと挑戦していきます。

朝起きて歯を磨く時も車の運転中もお風呂に入ってる時も子供と遊んでる時もテレビを見てる時もずっと仕事のこと、もしくはそれに関わることが頭の中にあるのが起業だと思います。

もうあえて今日は何も考えない!って心に誓わない限り頭の中は仕事ばかりです。誓ってもやっぱり考えるんですけどね。生活の中でも仕事とプライベートの境界線なんてありません。見てるもの全てが未来につながるものです。

それくらい考えて尚且つ、行動に移すことができなければ時間の流れの早い昨今、どんどん衰えていき忘れられ廃業につながっていきます。

と言っても私は飲食店で起業しました。
うまくいかない時はたくさんあります。うまくいかない時の方が多いです。
ただそれを試練だ。この先に必ず何かいいことがあるはず!どうにかなる!と切り替えれるかも大切なんですが、それ以上に心の支えになるのは仲間や家族がいることかもしれません。

大切にしたい何かがあればきっと苦難が立ちはだかっても前に進むエネルギーになります。
そして進んだ先にほんの少しの幸せがあります。その少しの幸せがとても価値あるものに感じることができるんです。
私は行動した事に対し後悔はありません。
うまくいってる時はもちろん不安は消えませんがこんな充実してるのかとびっくりします。共に働く仲間の成長を感じることやお客様に喜んでいただけ評価してもらえること、認知してもらい名前が広まり始める時、それが売上という形となり給与として還元でき社員の家族の幸せな姿など温かい気持ちになる。そんな幸福感が癖になります。

決して飲食店開業は反対ではありません。
正反対な言葉になりますがオープンした時は勘とか勢いだけだったりします。

だから自分に問うんです。
起業した先に何があるのか?って。