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【女ひとりでエベレスト街道】標高4,400mでとうとう高山病の洗礼!

トレッキング5日目は、タンボチェ(3,867m)からディンボチェ(4,410m)まで約6時間のトレッキング。
(タンボチェとディンボチェは名前が似ているのでどっちがどっちか毎回混乱する。。)

とうとう4,000mを越えることこともあり、緊張感が高まります。


1.高山病の兆候

明け方、窓から見る景色が既に絶景

夜中に目が覚めて、少し頭が痛い気がしたのでナムチェで入手した高山病の薬を飲みました。
いよいよ高度も上がってきたので、高山病と寒さへの不安が増してきます。

タンボチェのダイニングでは、咳き込んでいる人や鼻をかんでいる人など体調が悪そうな人を多々お見かけしました。
高度の高い場所で風邪を引いたら基本的に山を降りるまで完治はしないそうなので、何としてでも健康を死守せねば。。

朝食時、日本人の団体が隣にいらっしゃったのでお声かけしてみます。
ツアーの方々かと思いきや、高校の同級生同士で来ているとのこと。
中にはL.A.から合流したという方もいらっしゃいました。
自分の親と同世代の方々だったので、お元気さと若々しさに驚愕!
高校の同級生(山岳部かな?)がずっと山仲間って素敵だなー。
私もできるだけ長く山で楽しい時間を過ごせたらいいなと思いました。

2.いよいよ上りがしんどい

実は、タンボチェからディンボチェまでの道のりが一番記憶にありません…。
今思えば既に結構しんどかったのだと思います。
前日よく眠れなかったのもあって、とにかく眠かった。

景色は本当に素晴らしい
ブッダ・アイと目が合って
本当に絶景!

お昼はあまり食欲がなく、ご飯を半分ほど残してしまいました。
味はとても美味しいのですが、炒め物系の油が結構重い。。

炒飯のようなご飯
その名もフライドライス

3.明らかな高山病の症状!もはやここまでか…

無事タンボチェに着くも、部屋に入ってからどんどん体調が悪くなり始めます。
これはただの疲れではない…。
とにかく気持ち悪さが続き、とうとう嘔吐も。

タンボチェの部屋
トイレ・シャワーも付いているものの、夜は水が出ない

夕飯の時間になってなんとかダイニングに行くも、とてもご飯が食べられる状態ではないのでガイドさんに具合が悪いことを伝えます。

ガイドさんの持っていたオキシメーターで血中酸素濃度を計ると、60%台。
あまり良い数値ではない様子。

とにかくお湯を沢山飲むように言われ、少しずつ飲みます。
ロッジの方やダイニングに居合わせた他国のツーリストも心配して声をかけてくれるけど、英語で返事する余裕もない。。

その後オキシメーターの数値は一時60%を切り、ロッジの方から「レスキュー」の単語が発せられて怯えます。
高山病の一番の対処法は「とにかく高度を下げること」。
本当に症状がひどい場合は、夜中でも山を下る必要があります。

「わたしのエベレスト街道トレッキングもここまでか…」と思ったものの、沢山お湯を飲むうちに少しずつですが症状は改善してきていました。
さらにスープも出してもらい、頑張って飲みます。

ガイドさんはお昼に十分なエネルギーをとっていなかったことを指摘しつつも、「Don't worry!」と優しく声をかけ続けてくれ、とても献身的にお世話をしてくれました。
そしてとにかく何か食べる必要があるとのことで、すいとんのようなようなものを出していただいてなんとか胃に収めました。
(これがとても食べやすくておいしかった)

この頃にはだいぶ症状が落ち着いてきたので、ひとまず一晩様子を見ることに。

ガイドさんが「1人が不安だったら一晩中付き添うよ」と言ってくれたのですが、なんとなく大丈夫そうだったので1人で部屋に戻ることに。
「症状が悪化したり、オキシメーターが60%を切ったら夜中でもすぐに部屋に呼びにきて!」と言ってくれて、安心して夜を越すことができました。

この日のガイドさんの対応はまさに神対応で、今思い出しても本当にありがたかったです。
また、ロッジの方々も色々と対応してくださり、感謝しかありません。

異国の地で未知の高山病という不安だらけの状況の中、人の優しさに触れた夜でもありました。

高山病は眠ると悪化すると聞くので、なるべく熟睡はしないようにしつつ、うとうとしながら朝を迎えます。

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