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俳優の体づくりとコーチの体づくり

シティ・ハンター実写版。すばらしかった✨
その冴羽獠ボディの再現性に身惚れた。(槇村の寄せもすごかったね)

Vogueというオサレ雑誌のネットニュースで主人公を演じた鈴木亮平さんが体づくりについて、こう語っていた

体重や体脂肪率は俳優の体づくりにはあまり関係ないので、数字からは卒業しました(笑)。その役に見えるかどうかが大切なので。

鈴木亮平インタビューVOGUE JAPANより

だから新宿の街に馴染む細マッチョで、特に顔の輪郭にこだわったのだそう。神は細部に宿る、、、、まさに、その美しいキレのあるフォルムに何度か巻き戻ししたよ。

コーチの体づくりはどうか?

コーチといえば傾聴。コーチの体づくりは耳の穴を掃除することなのか?
否。
五感から第六感まで研ぎ澄まされた感覚を備えた体づくり。
言語だけでなく、感度も充分に必要だと思う。

セッション数や何をするか?と同じくらい大事なのはコーチがどう在るか?また相手にどういった影響を与えているか?という俯瞰的な観察眼とのバランスだ。

言葉だけを扱っていないか?

現在ORSC(組織と関係性のシステムコーチング)の実践トレーニングがスタートして2ヶ月、最初はパーソナルコーチングとの違いに戸惑った。   意識が個人にフォーカスされてしまうのだ。

でも、セッション時間が40を超えてくると、その境界線を超えたのか
ふわっと楽になっている自分がいる。
しかも、パーソナルコーチングもキレッキレになっている。
すごい相乗効果だ✨ 

その大きな変化をもたらしたのは、感覚の筋トレ:言葉以外の情報も扱うことだった。

賢すぎるのよ、バカになれ

実は先日、手痛いフィードバックが立て続けにあった。
「あなたは話すのが上手だから・・・・」
「賢すぎるっていうか・・・・」

この・・・余白よ、これってもうお断りする前の空気みたい。
あなたとは付き合えません、みたいな感じ。

「何をいってるのかわからない」と言われてきた私にとって、
伝わるように話すことは、筋トレしてきた成長の証でもあった。
だから、否定されたような悲しい気持ちがうっすらと残って、しばし落ち込んだ。

日本語が嬉しくて、ぶんまわした1年

思い返せば、中国での暮らしでは言葉はカタコトだけど、友人やその場とのつながり感はもっと高かった。

もっと話せるようになりたいと思いながらも、つながりが嬉しくて
居心地が良くて、途中から言語習得やめちゃったんだった。

本帰国して、母語のコミュニケーションが戻ってきて
いろんな人と滑らかに話せる事に夢中になって、やりすぎてしまったのかもしれない。

言葉はその瞬間から分断をつくる。共感も生むけど同時に「わかり合えない」も起きる。

言葉は不自由なのに、つながりと安心感があった感じを思い出してみると
私はものすごく自由だった。ああ、あの感覚よどこへ。

言葉以外の表現をもっと、もっと、もっと〜。


そこから言葉以外の情報に意識が向くようになった。
もしかして、自分の中で勝手に「言語エライ」みたいな優先順位をつけていたのかもしれない。

絵文字を増やし、GIFで想いを伝え、表情で夫に気持ちを伝えたりした。
言語になる前のふわふわした気持ちを表現する事に意識を向けた。

すると、言葉では語られていない何かに明確に気づくようになった。
微妙な空気や沈黙、体のシグナルなど、実際には言語よりも体のようがずっと雄弁なようだ。

クライアントのエッジ(葛藤)が次々と目の前に現れてきた。そして。

同じくして、セッションで受けとる情報が変わってきた。

関係性・システムコーチングでは誰かが雄弁に語るとき、違う誰かは静かに表情で何かを語っている。
また盛り上がっているように見えている時、誰かが画面から遠くなっていく。

パーソナルコーチングでは、表情や声のトーン、話すペース、
沈黙などからピンとくる事を伝えた方が刺さるようだった。

そういった情報の多くは、おおよそ葛藤のサインだった。
その葛藤を入り口に、本当の変化・変容は起きていく。

これがやりたいことだったよ

別に変化とか変容とか、しなければならないわけじゃない。
でもその葛藤を超えた人はみんな柔らかい表情を浮かべる。

照れくさいような、誇らしいような、なんともいえない素敵な表情。
「あ、なんかやさしい空気になった」クライアントさんと私の間にもあったかい空気が流れる。

そして、私自身もまた同じように小さな葛藤を超えたり超えなかったりして
少しずつやさしい自分に帰っていく。

「やさしい世界を共につくる」第一歩を日々誰かと踏み出している。

*写真はNetflixのティーザー写真よりお借りしています。
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