小学生の睡眠が成長に大きく関わる!?
少しでも興味がありこのページを開いて頂きありがとうございます。
前回は「運動と学業との関係性」について書きました。
今回は「小学生の睡眠が成長に大きく関わる!?」について書いていきたいと思います。
日本の子ども達の平均睡眠時間は先進国の中でも最も低いと言われています。
睡眠は子どもの成長にとってすごく重要であり、幼児期や児童期に起こる脳の発達(特に記憶、神経系の発達)や情緒の安定(ホルモンバランスの変化)を促し、また日中の活動の質が高まって身体の発達も促すことになります。
今日は睡眠と成長との関係性について書いていきたいと思います。
睡眠時の成長ホルモンが重要
皆さんもよくお聞きになるかと思いますが、睡眠中に成長ホルモンが多く分泌されるのは22時〜深夜2時であり、この時間帯が睡眠のゴールデンタイムといわれています。
成長ホルモンは身長の成長だけでなく、代謝や骨成長の役割もあります。
代謝に関連する機能が低下するため、様々な疾患に繋がったり、骨折や筋肉のトラブルにも繋がると言われています。
先ほど睡眠中の成長ホルモンの分泌が重要と述べましたが、就寝前の食事と成長ホルモンの分泌は大きく関係があります。
就寝前にごはん(炭水化物)を大量に食べると、血糖値が高くなります。
すると、血糖値を下げようと身体の中でインシュリンが大量に放出されるのです。
このインシュリンには成長ホルモンの分泌を抑える働きもあるので、骨の成長を妨げてしまうのです。
その為、寝る前に大量に食べた炭水化物が胃の中に溜まった状態で寝てしまうと、寝ている間にインシュリンが放出されたままになり、成長ホルモンが分泌されにくいのです。
だいたい食べ物が胃に残っている時間(消化までの時間)は2〜3時間と言われています。
夜ご飯を就寝時間の2〜3時間前に食べ、胃に食物が残っていない状態で寝る事が理想ですね。
背骨を休める事が身長の成長に繋がる
私達人間は、地球上で生活している為、常に重力の下で活動しています。
上から見えない重しを背負いながら生活している状態です。
それに加えて学校や習い事で走ったり、飛んだり、跳ねたりすると背骨への負担がかなり大きくなります。
成長過程の子どもは姿勢維持機能が充分に発達していない為、あらゆる負荷に耐える事ができないのです。
背骨の成長は身長や体重の発育に影響する為、睡眠が少なく背骨が疲れている状態が続くと身体の成長が進みにくくなります。
背骨を休める為の睡眠は夜だけではなく、昼間横になって休む時間を作るだけでも、身体や背骨への負荷が軽減されます。
小中学生は、一日9時間の睡眠が推奨されています。
また、背骨への負担は姿勢にも大きく影響します。
猫背姿勢を取り続けると、背骨や抗重力筋(重力に対して姿勢を保つために働く筋肉のこと)にかかる負荷が大きくなり、身長が伸びにくくなる事があります。
最後に
私も自分の子どもを寝かし付ける時間が遅くなる事もあります。
親の都合や習い事で睡眠時間が少なくなる事もあると思いますが、未来の子どもの発育・発達を考えると、子どもの頃の睡眠はかなり重要です。
大人も習慣にするまでが大変と言われる様に子どもの睡眠サイクルも習慣化になればいいですね。
今年もあと1ヶ月。
来月、今年最後の記事を書いて締めくくりたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。