思い出してもざらざらで
演劇うまくなりたいなあ、と漠然と思って飛び込んだ場所、そこが劇団山の手事情社でした。
そこの研修生として一年を過ごし、そして本日、正式に修了いたしました。
公演が終わるといつもスコーーンと記憶が抜けてしまう体質(?)なので、最近は割とこの一年の記憶をすっかり忘れて生きていたのですが、やっぱりまだまだ私の芝居は下手くそで、不器用で、だからこそがんばらなきゃ。くやしい。と思いました。今日改めて。
まだまだ自分をさらけ出すのは恥ずかしくて苦しい。でもそれを観たいと思う人や、共感してくれる人がいる。だれかの悔しさや苦しさに、ぐいぐいと分け入ることで、救われる思いもあると知ったから。
山の手で過ごした1年間はいつまでも完璧な美しい思い出にはならないだろうと思います。思い出してはくやしい。苦しい。恥ずかしい。そんな気持ちでいつも向き合える私でいたい。引っ掛かりがあるっていうのはきっと、必要だから。それをいとおしいと思う自分がどこかにいるから。
ちっともうまくならねえな、と思い続けられる私でないと舞台にいる意味がないからね。切り離さないで、忘れないで、いつでも思い出して取り出して、「アーーーッ」て悔しがって頭抱えてられるわたしでいたいなと思います。
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