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あの頃の私、すごく頑張っていたんだわ|漫画『芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました』第3巻


https://note.com/iroakg/n/n1b0f49b935fc

前巻に続き、形だけの夫婦となり、辺境の地・スートレナにやってきた2人。


望まなかったこととはいえ、領主になったからには食物の育たない土地の民たちの力になりたいと思いやってきた2人。

だが、代々民を省みない領主ばかりだったスートレナの領民は、新しい領主夫婦である2人を拒絶した。

自分の植物操作の能力で、スートレナで農作物を作れるようになりたいと努力をしていたナゼルだが、話を聞いても貰えない現状は、次期王配として育ってきた彼には経験のない挫折で。

逆に周りから拒絶され続けてきたアニエスには、まだまだ諦めるには早い状況だった。

「スートレナを良くしようとするナゼル様の思いは必ずみなさんに届きます
だから諦めずに頑張りましょう 
私もケリーもお手伝いしますから!」

『芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました』第2巻

そうして、アニエスの物質強化の能力があらぬ方に作用したのか、ナゼルの改良した植物がスートレナの地で大きく育ち。

協力者のヘンリーを通じて、領民にも次第に受け入れられ。

新しい土地での生活に、希望が見え始めた、その時。

王家から一通の手紙が届いた。

「第二王子のレオナルド殿下からガーデンパーティーの招待状が届いた 夫婦で参加するようにとのお達しだ
開催場所は王都ではなく知り合いの貴族の屋敷らしいのだけど もしかしたらこのパーティーには……エバンデール家も参加するかもしれない」

『芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました』第2巻

追放されたはずのナゼルたちと接触をはかろうとする第二王子レオナルドの真意は?! 
そして、アニエス、まさかの、勘当された家族と再会するのか?!

アニエスを気遣うナゼルに、アニエスは決意する。

私は知ってる 
好奇の目で 串刺しにされる 痛みも
どうしようもなく 一人きりだという 孤独も
そして
あなたが 手を差し伸べてくれた時の 安心感も――
ナゼル様一人に つらい思いはさせられない

『芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました』第3巻

そして、2人は久しぶりの社交界へ――!


芋くさ令嬢?!別人じゃないか……!


今回、1番面白かったのは、やはり、1巻でアニエスから逃げていたヤラータ様をはじめとする社交界の人々が、アニエスの素顔を知って大混乱するところ。

ヤラータ様、悪い人じゃないんだよね。
芋くさ令嬢の時のアニエスにだって、ひどいことしたわけじゃなくて、怖くて逃げていただけだし。
(失礼だけど)

そして、3巻にして2人の関係が変化するのも見どころ。
ナゼル様がだんだんとキャラクターが変わってきてる……
でも、真面目で誠実で少し打たれ弱いナゼルと、ちょっとのことではへこたれない、少し勘違いが過ぎるアニエスは、なかなかいいコンビかと。

アニエスの物質強化も何だか本人の認識とは違いそうだし。
追放されたはずの2人がまだまだ王都の色々なことに巻き込まれそうな予感。

まだまだ先が楽しみです。


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